１４日正式オープン−延岡市コワーキングスペース

通信環境整えた−ビジネス空間−西口街区ビル

　延岡駅西口街区ビル２階に開設した「延岡市コワーキングスペース」の開所式が１４日に行われ、関係者によるテープカットで完成を祝った。

　同所は通信環境が整い、出張のビジネスマンらが仕事や地元事業者との会議、交流事業などに使える安価の賃貸空間。１人用の個室から少人数の会議室、大人数のワークエリアまで、規模に応じた使い方ができる。

　ビジネス仲介業などを展開するＡＴＯＭｉｃａ（アトミカ＝本社・宮崎市）に市が運営を委託し、ビル賃料を負担。同社は市や延岡商工会議所、金融機関、企業などと連携の延岡経済リンケージ機構で、地元事業者の新分野進出や事業承継の支援も担っている。

　開所式で読谷山洋司市長は、同ビル内に商工会議所や金融機関など事業者育成のあらゆる機能が集約されたと喜び、「延岡の新しいビジネス、挑戦がここで始まる。仕込みの場として活用してもらいたい」と呼び掛けた。

　来賓を代表し、本部仁俊市議会議長は自然や食に恵まれた延岡に誰でも自由に使えるビジネス空間が整備されたとして、「都市部に拠点を置かず延岡でもビジネスができるようになったことで、多くの方に訪れていただけるのではないか」と期待した。

　アトミカの日永純治コミュニティーマネジャー（拠点長）は、地元事業所に若手人材を呼び込むマッチングや、新分野開拓に向け多種多様な企業が交流するミートアップなどの各事業を紹介し、「延岡のため誠心誠意頑張りたい」と力を込めた。