１期生１１人が巣立つ

美郷町の西郷義務教育学校

◆県北９市町村−公立中学校で卒業式

　県北９市町村の公立中学校で１６日、卒業式が行われた。このうち、今年度開校した美郷町立西郷義務教育学校（川越政紀校長、１１２人）では初めての卒業証書授与式があり、第１期生１１人が卒業した。

　式では、在校生や教諭、保護者らの拍手で迎えられて一歩ずつゆっくりと入場。一人ひとり卒業証書受け取ると、「強く優しい人になっていきたい」「社会に貢献できる人になりたい」などと抱負を語った。

　川越校長は、新型コロナウイルス感染症の発生、感染拡大を踏まえながら変化の激しい３年間だったとし、「特にこの１年間は、宮崎県初の義務教育学校の最上級生として『自分たちの力で自分たちの学校をつくる』を合言葉に力強く学校を引っ張ってくれた。卒業式が輝かしい人生の第一歩となることを祈念している」とはなむけの言葉を贈った。

　卒業生代表の甲斐光祐さん（９年生）は「西郷義務教育学校という新しい学校になるうえで全校みんなで多くの活動を行い、課題解決的思考と主体性を大切にしてきた。この学校で身に付けた力や学んだことを生かし、必ず自分の夢をかなえ、成りたい自分になります」と答辞を述べた。

　最後に卒業生は、在校生と「仰げば尊し」を合唱、校歌斉唱し、来場者に見守られながら、思い出多き母校を巣立った。

　県教育委員会によると、公立中学校（県立高校付属中含む）の卒業予定者数は９２０７人で、県北では１８７８人が卒業する。