クロモジ活用、アロマオイル先行販売へ

ＣＦで資金募る−みさとの森活性化協議会

　美郷町の「」は、地域資源の落葉低木「クロモジ」を活用したアロマオイルの先行販売に必要な資金を、インターネットを介したクラウドファンディング（ＣＦ）で募っている。

　同協議会は、２０２０年、地元企業や障害者福祉施設、林業従事者など町民有志で設立。町内の森林資源（スギ、ヒノキ、クロモジなど）や果樹（キンカン、ユズなど）を原材料としたアロマオイル生産の研究に取り組んでいる。

　２１年９月には、ブランド「ＫＡＺＡ」（かざ）を立ち上げ、さまざまなアロマ製品の開発を進めている。かざは、美郷町の方言で「香り」や「匂い」の意味があるという。

　プロジェクト名は「天然素材１００％和精油で『癒しの空間への近道』おうちでいつでも森林浴【ＫＡＺＡ】」。本来、雑木として処分されていたクロモジを利用してアロマオイルを製造し、「ディフューザーセット」にして今回限りの特別価格で先行販売する。

　同年５月に地域おこし協力隊に就任し、同協議会のアロマ事業を担う山原陽菜さん（２８）は「町の約９割を山林が占め、少子高齢化や人口減少、農林水産業の衰退など課題が山積する中、アロマの力で町おこしに貢献していきたい。ぜひ、美郷町の自然の力と香りを楽しみに来てください」と呼び掛けている。

　クラウドファンディングサイトは「Ｍａｋｕａｋｅ」（ｈｔｔｐｓ：／／ｗｗｗ．ｍａｋｕａｋｅ．ｃｏｍ／ｐｒｏｊｅｃｔ／ｋａｚａ／）。支援は５００〜３０万円までの２０種類（返礼品あり）。期間は４月１４日まで。

◆２６日にバスボム作り体験を開催

　みさとの森活性化協議会（那須祐子会長）は２６日、美郷町の南郷温泉山霧で「バスボム作り体験」を開催する。参加費５００円。時間は午前１０時から。定員は５人。午後１時からの午後の部は定員を満たした。

　バスボムは、重曹（炭酸水素ナトリウム）とクエン酸の化学反応を利用した固形入浴剤。体験では、アロマについて理解を深めながら、オリジナルのバスボムを作る。

　参加希望者は事前予約が必要。ファクス（０９８２・６６・３１３７、町役場）または、メール（ｍｉｓａｔｏａｒｏｍａ＠ｇｍａｉｌ．ｃｏｍ）に名前、年齢、電話番号、参加希望の時間帯を記入し申し込むこと。同協議会のブランド「ＫＡＺＡ」の公式ＬＩＮＥアカウント、公式インスタグラムからも受け付けている。

　また、当日は、地域で放置されたり、余ったりしたユズから作った精油（アロマオイル）を限定で先行販売する。午後３時まではセラピストが滞在しており、精油の体験やアロマについて詳しく話を聞くことができるという。