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映画製作職業体験説明会に小中高校生27人

本紙掲載日:2022-03-24
1面

門川町が舞台「天尊降臨ヒムカイザー・ザ・ムービー」

◆「今からわくわく」

 門川町を舞台に製作される特撮ヒーロー映画「天尊降臨ヒムカイザー・ザ・ムービー」(来年8月公開予定)の製作委員会は同町役場で20日、映画製作に携わるカメラマン、ヘアメーク、照明技師などの仕事を体験してもらう「職業体験」の説明会を開き、申し込みのあった県北在住の小中高生27人に仕事の内容や今後のスケジュールについて伝えた。

 同映画は、宮崎県のご当地ヒーロー「天尊降臨ヒムカイザー」と、宮崎市出身の子役・山口太幹(たいき)さん(12)のダブル主演。同町、ヒムカイザーの運営会社インパクトワークス(宮崎市、中野崇社長)、山口さん所属の芸能事務所・海汐プロダクション(日向市、海汐祐希代表)の三者で包括連携協定を結び製作される。

 撮影は今年10、11月に予定されており、これに合わせて新キャラクターのデザインを制作するキャラクターデザインや、映画パンフレットに使用する記録写真の撮影なども順次進められていくという。

 「夢は映画監督になること」と、きっぱり言い切る町立草川小学校4年の松崎永(はるか)さん(10)は今回、出演者の誘導などを担当する助監督の仕事を体験する。「まさかこんなチャンスがめぐってくるとは思ってもいなかった。今からとてもわくわくする」と話した。

◇出演、応募総数225人

 20、21日には県内在住または県出身者を対象に募集していた出演者の1次オーディションが同町役場であった。応募総数225人で、このうち1次オーディションには書類選考を通過した5歳から40代の66人が挑戦した。

 募集しているのは▽山口さんの相手役となるヒロイン▽主人公と戦う悪役▽みこ、宮司、家族など。最終審査は来月、宮崎市内で行われる。

◇監督はムラカミヨシユキさん

 監督を務めるのは、大分市出身の映像クリエイター・ムラカミヨシユキさん(27)。フリーランスで映像を制作する傍ら、動画共有サイト・ユーチューブなどで制作に関する知識を公開。ユーチューブチャンネル「あくしょんプラネット」の登録者数は8万人を超える。

 スペインなど海外を拠点に活動していたが、コロナ禍で帰国。今回の映画製作に集中したいと、今年1月に宮崎市に移住した。監督を務めるのはもちろん、映画製作に携わるのも今回初めてという。

 20日には職業体験の説明会に同席。「門川町だから見せることのできる景色の中で、人間模様をしっかりと捉え、見る人の心をぐっとつかむ作品にしたい」と語った。

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