足元見据えた地域振興を−延岡商工会議所

通常議員総会−２２年度事業計画など承認

　延岡商工会議所（吉玉典生会頭）の通常議員総会は２３日、延岡市紺屋町のエンシティホテル延岡であり、２０２２年度の事業計画や収支予算など５議案を承認した。

　消毒などの新型コロナウイルス感染対策が行われた中、役員や議員ら約６０人が出席。冒頭のあいさつで吉玉会頭は、コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻を挙げて「１００年前に戻ったかのような国際情勢」としつつ、「激変の時代だからこそ、しっかりと足元を見据えた地域振興が重要」と呼び掛け。企業のデジタル化の遅れ解消や、１人当たりの生産性向上を課題に挙げた。

　事業計画では、２２年度を最終年度とする中期プランの下、「持続的に発展する街づくり」を基本方針とし、会議所組織の活性化と支援体制強化、中小企業などの振興、地域間交流と高速交通体系の整備促進、地域産業の推進などを図る。

　このうち、創業および事業承継などの支援や企業のデジタル化推進、九州中央自動車道建設促進運動、商工業の人材育成、時代を担う商店街活性化対策の推進などに重点的に取り組むとしたほか、コロナ禍の影響で市中パレードの中止が決定している延岡今山大師祭（４月１５〜１７日）については、市内の商店会や過去の大師祭パレードを紹介するＰＲ動画の作成、行事関連情報の広報などでまちのにぎわいづくりにつなげるとした。

◆永年勤続優良従業員を表彰

　総会後には永年勤続優良従業員表彰も行われ、会員企業の従業員２２人に賞状と記念品が贈られた。

　吉玉会頭は一人一人に賞状を手渡し、「（永年勤続は）まず健康あってのもの。今後も留意し、各社の発展に寄与していただければ」と祝辞。被表彰者代表の田島俊夫さん（修電舎）は「社長や上司、同僚、家族の力添えのおかげ。この喜びを励みとしたい」と謝意を伝えた。