波がない日でもイメトレ

サーフィン連盟へ、練習用スケボ−日向商工会議所

　日向商工会議所（三輪純司会頭）は１３日、日向市サーフィン連盟（甲斐俊作理事長）にスケートボード６台、ヘルメット、プロテクターなどの防具６組を寄贈した。

　贈られたのは、陸上でサーフィンと同じような動きを可能にする練習用のスケートボード。波がない日でも練習ができることから、プロサーファーなども取り入れているという。

　お倉ケ浜海水浴場駐車場で贈呈式があり、同会議所から三輪会頭、清水邦彦専務理事、同連盟から若田真児専務理事のほか、市サーフィンスポーツ少年団の団員、保護者らが出席した。

　式で、三輪会頭は「サーフィンを授業に組み込む市内の小学校が増えている。バランス習得などの練習に励み、サーフィンの世界チャンピオンを輩出してほしい。サーフィンを通じた日向市の人口増にもつながれば」と期待を込めた。

　団員を代表して、富島中学校１年の吉田祐之助さん（１３）が「波がない日でもイメージトレーニングができる。仲間たちと楽しく仲良く、たくさん練習します。サーフィンをしたことがない人とも一緒に練習をして、始めるきっかけにしたい」と感謝した。

　式後、団員は寄贈されたスケートボードに試乗。波に乗る感覚と重ねながら、何度も練習を繰り返していた。若田専務理事は「スケートボードをきっかけにして、サーフィンに移行してもらえれば。日向市の子どもたちを、サーフィンをしたことのある子どもたちばかりにしたい」と話した。

　同連盟は、サーフィンによる観光誘客、移住定住の推進による活性化、日向の美しい海を未来の子どもたちにつなぐことなどを目的に活動。市内の小学生を対象にしたサーフィン教室、水難事故防止などの啓発活動にも取り組んでいる。