荒平山桜まつり

地域の人ら楽しむ−延岡市北方町

　延岡市北方町南久保山の「第１２回荒平山桜まつり」は２７日、桜の名所で知られる荒平山公園であり、地域住民ら約１００人が花見を楽しんだ。環境美化に取り組む地元の荒平会（高木伸行会長）が毎年、桜の満開時期に合わせて開催している。

　今年も公園内外で２千本を超えるソメイヨシノや山桜、しだれ桜が咲き、来場者をお出迎え。ゆっくりと散策する人など思い思いに春のひとときを満喫する姿が見られた。

　会場では恒例となっている「昔遊びコーナー」も設けられ、子どもたちがメンコや竹馬、輪投げ、こま回しなどを体験。荒平会メンバーに教わりながら徐々にコツをつかみ、歓声を上げていた。

　この日は、公園内で２月に完成した新ステージの落成式もあり、千坂恒利北方総合支所長が「北方町の名所である荒平山公園を今後ますます有意義に活用していければ」とあいさつ。高木会長や千坂支所長、地元の子どもたちがウッドカット、くす玉割り、餅まきで完成を祝った。

　式の後にはさっそくステージイベントも開かれ、地元出身の井上清春さん（６８）が主宰する井上ファミリーバンド、民謡デュオ「ふわり」、ラカキノラウフラスタジオがお披露目に花を添えた。

　くす玉割りに参加した北方学園小学校４年生の春田英大さん（１０）は「４月から新５年生なので学校が楽しみ。荒平山にはおばあちゃんとよくワラビ取りに来るので、きれいなステージができてうれしい」とにっこり。高木会長は「ステージは老朽化のため約２０年ぶりの建て替えで、昨年１１月の着工。完成がお祭りに間に合ってよかった」と話した。