延岡スケートボード連盟

地域活性化へ昨年８月発足

◆公的パークの整備−働き掛けたい

　東京五輪で競技に初採用され、高い注目を集めたスケートボード（通称スケボー）を軸に地域活性化を目指そうと、延岡市に昨年８月、延岡スケートボード連盟（森年樹理事長）が誕生した。

　森理事長は一昨年４月、義父が所有する同市石田町の土地を譲り受け、木の伐採から始め、整備。スケボーなどのストリートスポーツに挑戦するスポーツ少年団を立ち上げ、仲間の協力もありスケボーができる「Ｎスペース」を開設した。

　それまで、行政にスケボーパークの整備を働き掛けるなど一人で活動してきたが、「個人でやるには限界がある」と、協力してくれてきた仲間たちと連盟を立ち上げた。

　スケーターの人口増加やスケボーを活用したアスリートの育成、スケーターの交流・親睦（しんぼく）の促進、スケボー施設の設置や維持管理が主な目的。また、地元の若者が講師になって開くスケボー教室など、活躍の場も提供したい考え。

　スケーターの増加を望む一方、「ルールを守らない」といった悪いイメージが根強くあることも感じており、スケーターのマナー向上も目指す。また、草刈り、清掃などの社会貢献活動も行っていく予定。

　Ｎスペースは、「そんなに滑る場所が欲しければまずは自分で」とつくったが、引き続き公的なパークの整備を望んでおり、行政への働き掛けなどを続けていく。

　世代間交流も目的の一つ。パーク化が一部の限られた人のためだけでなく、パークをつくることが全体の人口増加につながることを望んでおり、スケボーを軸とした地域活性化を目指している。