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巨典の−故郷は遠きにありて思うもの(13)

本紙掲載日:2022-03-30
8面

県北の農産物、どんな戦略で福岡へ−例えばトマト実力十分だが…

◆他を知り、販売方法を考える−さらには新たな仲間づくり、情報交換を

 福岡は、イチゴの「あまおう」や博多和牛、八女茶、糸島野菜など多くの農産物を生産する農業県でもあります。

 八百屋さんの店先には、福岡産はもちろん、近県からも多くの農産物が集まっています。大分産のネギ、熊本産のキャベツ、佐賀産のキュウリなどなど。

 「うんにゃ、ちょいと待ってん!あんた宮崎を忘れちょらんけ?」と、私はいつも突っ込みを入れてしまいます。というのも、県北のおいしい農産物なら福岡でもバズるはず(爆発的に人気が出る)と思っているからです。

 例えば、日向市で生産されている「こいとまと」。実においしいトマトで、生産者は佐藤美樹崇さん。3年ほど前、テレビ大分の番組で取材をさせてもらいました。一口かじると、誰もが「うまい!」とつぶやき、幸せを感じられるトマトなのです。こういった素晴らしい県北の農産物を福岡で知ってもらうには、果たしてどんな戦略が必要なのでしょうか?

 福岡を中心に活躍する、宮崎市佐土原町出身のフードアナリスト田部ひとみさんに話を聞きました。

 まず、「こいとまと」を食べてもらうと、「甘さだけでなく、うま味成分もしっかり感じる、素晴らしいバランスのトマトですね」との感想でした。実力は充分のようです。

 しかし、「トマトは九州内でもライバルが多い品種なので、例えば、福岡で人気のトマトを知り尽くした(食べ尽くした)上で自分の販売方法をしっかりと考えるべきですね」とのこと。なるほど、自分が作っている農産物はどの程度のポジションにあるのかを把握すること、つまり「彼を知り己を知れば百戦殆(あやう)からず」ですね!

 そして、「JR博多駅前で定期的に行われている博多ファーマーズマーケットに参加してみると、同じ志を持つ農家の皆さんが集まりますので、大いに刺激を受け、大いに勉強になると思います」とのアドバイス。新たな仲間づくりや情報交換で生産者自身のモチベーションも上がりそうですね。さらに、最近の消費者は農産物の味や健康効果に加えて、「誰が」「どこで」「どのように」作ったのかという「食のストーリー」を求める傾向が強いそうです。

 パッケージデザインやディスプレー方法などで消費マインドをくすぐる仕掛けはもちろん、作り手のイメージや物語までもが大切な時代、つまり「映(ば)える農業」で消費者の心をくすぐることが必要になってくるそうです。

 さらにもう一つ。規模は小さくとも成功している福岡の農家には「チームをつくって自分に足りないものを補っている」という特徴があるそうです。

 例えば、パッケージ、経営、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)でのPRなど自分が苦手な分野は仲間に助けてもらう、自分が得意な分野では逆に助けてあげる、そんな多様性のあるチーム戦を展開し、仲間たちと地域をとても大切にしているようです。

 加えて、福岡には力強い県北応援団が存在します。私たち福岡在住の県北出身者は宮崎県産、特に県北産の農産物が店頭に並んだり、飲食店で使われていたりすると、それだけで心が踊ってしまうのです。

 県北の農産物を使ってのイベントやキャンペーンなどがあれば、手弁当で駆け付けてくれる有志も少なからずいると思います。県北の生産者の皆さん、各市町村の農業関係者の皆さん、もっともっと福岡在住の県北出身者とつながりませんか?

 私たちは福岡の地で、県北自慢がしたくてうずうずしてますよ!

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