新型コロナ・高止まり

リバウンド−今週、過去最多超えの恐れ

◆２、３日発表・４４８人、３９９人−日向市９３人、延岡市５６人

　県内では２日に４４８人（１日確認）、３日に３９９人（２日確認）が新型コロナウイルスに感染したと、県が発表した。県北在住は２日合計で日向市９３人、延岡市５６人、門川町１６人、日之影町２人。県内の累計感染者は２万６８６１人となった。

　直近１週間の人口１０万人当たりの新規感染者数は２日、２１７人となり、２月８日以来５２日ぶりに２００人を超えた。県福祉保健部は２日、会見を開き、重黒木清部長が「第６波のリバウンドの状況。週明け（今週）には５００人を超え、過去最多を超えた水準に達するのでは」と強い危機感を示した。

　２日発表の県北以外の市町村は宮崎市１３３人、都城市１０４人、国富町１９人、高鍋町１６人、三股町１５人、小林市１３人、川南町１１人、日南市１０人、西都市とえびの市８人、串間市７人、高原町と新富町、木城町が各３人。県外は鹿児島県５人、福岡県２人、神奈川県が１人。

　年代別は、１０歳未満６７人、１０代８３人、２０代７６人、３０代６５人、４０代７７人、５０代４２人、６０代１７人、７０代８人、８０代９人、９０代４人。行政検査件数は９４２件で医療機関の検査で判明が３１３人。既発表の感染者との接触歴ありが１５７人、県外との接点が１０人、調査中は２８１人だった。

　県北関連の接触歴ありは、延岡市１３人で▽１０歳未満の男性１人、女性３人▽１０代の男性２人、女性１人▽２０代の男性と女性が各１人▽３０代女性１人▽４０代女性１人▽７０代女性１人▽８０代男性１人。

　日向市は８人で▽１０歳未満の女性２人▽５０代の女性３人▽６０代女性１人▽７０代の女性２人。

　調査中は日向市４１人、延岡市１７人、門川町５人など。

　日向市は▽１０歳未満の男性５人、女性４人▽１０代の男性２人▽２０代の男性６人、女性５人▽３０代の男性１人、女性３人▽４０代の男性２人、女性５人▽５０代の男性２人、女性２人▽６０代男性１人▽７０代の男性と女性が各１人▽８０代男性１人。

　延岡市は▽１０歳未満女性１人▽１０代の男性と女性が各１人▽２０代の男性２人、女性４人▽３０代の男性２人、女性１人▽４０代の男性２人、女性１人▽６０代男性１人▽８０代男性１人。

　門川町は▽１０代の女性２人▽２０代男性１人▽４０代女性１人▽６０代女性１人。

　日之影町は１０代男性１人、４０代男性１人の計２人だった。
３日発表の県北外は宮崎市１３４人、都城市７１人、国富町２０人、小林市１７人、日南市１６人、三股町１５人、高鍋町１４人、川南町８人、西都市６人、新富町４人、都農町３人、串間市とえびの市、綾町が各２人、高原町と木城町が各１人。

　県外は神奈川県と鹿児島県が各１人。

　年代別は１０歳未満５７人、１０代７０人、２０代５９人、３０代７１人、４０代６６人、５０代３３人、６０代２３人、７０代１２人、８０代７人、１００歳以上１人。

　行政検査件数は７４６件で医療機関の検査で判明が２７１人。既発表の感染者との接触歴ありが２５３人、県外との接点が８人、調査中は１３８人だった。

　県北の接触歴ありは日向市２１人で▽１０歳未満の男性１人、女性２人▽１０代の男性３人▽２０代の男性２人、女性２人▽３０代の女性３人▽４０代の男性２人、女性４人▽５０代女性１人▽７０代男性１人。

　延岡市は１６人で▽１０歳未満の男性１人、女性２人▽１０代の女性２人▽２０代の男性１人、女性２人▽３０代の男性２人▽５０代の女性２人▽６０代の男性と女性が各１人▽７０代の男性と女性が各１人。

　門川町は▽２０代男性１人▽４０代の男性と女性が各１人の計３人だった。
調査中は日向市２３人、延岡市１０人、門川町８人。

　日向市は▽１０歳未満の男性３人▽１０代女性１人▽２０代の男性１人、女性２人▽３０代の男性１人、女性５人▽４０代の男性１人、女性３人▽５０代の男性と女性が各１人▽６０代の男性２人▽７０代男性１人▽８０代男性１人。

　延岡市は▽１０歳未満男性１人▽１０代女性１人▽２０代の男性と女性が各１人▽３０代の男性と女性が各１人▽４０代の男性１人、女性２人▽６０代女性１人。

　門川町は▽２０代の男性２人、女性１人▽３０代男性１人▽４０代の男性と女性が各１人▽５０代の男性と女性が各１人。

　２日時点の県内の直近１週間の人口１０万人当たりの新規感染者数は２３５・２人。県内の入院（２９７床）は６０人、病床使用率は２０・２％。そのうち県北は日向入郷（２９床）で１５人、延岡西臼杵（６３床）で１６人が入院。自宅療養は２０４３人、宿泊施設は宮崎市８５人、延岡市３０人、都城市４３人が療養している。入院・療養調整中は５９９人。

　県内の医療提供体制は、高齢者の感染者が減少していることもあって、病床使用率は改善されていたが、再び上昇傾向に。県は「若い人であっても基礎疾患がある人や妊婦の人などで入院が徐々に増えている。ただちに逼迫（ひっぱく）する状況にはないが、感染拡大が続けば一気に逼迫する可能性がある」と警戒している。

◆日向市の２人とえびの市の１人を欠番に

　県は２日に日向市２人、３日にえびの市１人の感染者を欠番にしたと公表した。

　日向市の２日は３月３０、３１日発表の感染者。医療機関から発生届が取り下げられた。えびの市は２日発表で、鹿児島県の発表と重複していたという。

◆４日発表、３００人程度

　県は４日午前、県内の新型コロナウイルスの新たな感染者は３００人程度の見込みと発表した。前週月曜日の３月２８日は１８４人で、前週比の増加は９日連続となる。

◆県内クラスター８件

　県と宮崎市は県内で新たに、２日と３日に４件ずつのクラスターを確認したと発表した。県北関連は２日発表の延岡市の医療施設で職員６人の感染が分かった。

　県感染症対策室によると、延岡市の医療施設では２０〜６０代の職員６人が感染。居住地は延岡市４人、門川町、高千穂町が各１人という。

　２日発表はそのほか、小林市・えびの・西諸県圏域の県立学校で２０人、高鍋町の教育・保育施設で９人。３日はえびの市の知人間で５人、小林・えびの・西諸県圏域の障がい者福祉施設で６人、川南町の高齢者施設で９人の感染が分かった。川南町の高齢者施設では日向市在住１人が含まれている。

　宮崎市では２日と３日、会食によるクラスターが１件ずつ。それぞれ６人ずつの感染が分かった。