天尊降臨ヒムカイザー・ザ・ムービー

最終オーディション・主要キャスト決定−宮崎市

　門川町を舞台に制作される特撮ヒーロー映画「天尊降臨ヒムカイザー・ザ・ムービー」の出演者最終オーディションが２日、宮崎市のＪＲ宮崎駅西側のアミュひろばで開かれ、主人公の相手役となるヒロインや同級生、悪役などの主要キャストが決定した。

　映画は、同町とヒムカイザーの運営会社インパクトワークス（宮崎市、中野崇社長）、ヒムカイザーとダブル主演を務める宮崎市出身の子役・山口太幹さん（１２）が所属する芸能事務所の海汐プロダクション（日向市、海汐祐希代表）が包括連携協定を結んで制作する。

　来年８月の公開予定に向けて今秋ごろに撮影を行う見込みで、それに合わせて県内在住者や県出身者を対象に出演者を募集した結果、２２５人が応募。最終オーディションには、書類選考を通過した６６人で競った１次オーディションを勝ち抜いた３４人が挑んだ。

　特設ステージ上での公開形式で行われ、参加者は家族や友人、観客が見守る中、それぞれの思いをせりふや動作に込めて台本の役を演じていた。参加者の相手役を主人公の山口さんや、母親役の本県出身の女優・黒木千春さんが務める場面も見られた。

　審査は安田修門川町長、ムラカミヨシユキ監督、中野社長、海汐代表が担当。主人公のヒロイン役に宮崎市在住のクロップ西音さん（１１）、同級生役に延岡市在住の佐久間唯立さん（１２）、お友達役に日之影町在住の春田奈緒さん（１８）を選ぶなどした。

　また、当初予定していた９役のほか、全体の演技のレベルの高さなどから門川町長賞に１人、審査員特別賞に３人を追加決定。今後、ストーリーの中で新たな役を設定し、撮影に参加してもらうという。

　ヒロイン役のクロップ西音さんは「性格が似ているので自分を出し切って演じ、門川町や宮崎県の盛り上げに頑張りたい」、ムラカミヨシユキ監督は「多くの人の心にグッとくる作品をつくりたい」、脚本・制作統括責任者の中野社長は「映画が地域や人の活力につながるきっかけになれば」と話していた。
決定したキャストなどは次の通り（敬称略）。

【配役】ヒロイン＝クロップ西音（１１歳、宮崎市）▽主人公とヒロインの幼少期＝丸岡陽仁（８歳、宮崎市）谷口木の羽（６歳、宮崎市）▽主人公の同級生＝安河内一真（１２歳、宮崎市）佐久間唯立（１２歳、延岡市）▽主人公のお友達＝楠元遥人（１７歳、宮崎市）春田奈緒（１８歳、日之影町）▽主人公のお父さん＝小川航佑（４０歳、宮崎市）▽悪役（人間体）＝阿國元気（２８歳、東京都）▽門川町長賞＝三門佳太（２６歳、宮崎市）▽審査員特別賞＝大山涼風（１５歳、宮崎市）リスマンノア凛輝（１３歳、都城市）、愛川茉旺（２５歳、東京都）