新型コロナ−宮崎市で２４０人、県内計５８４人

１０万人当たり・４圏域で最多を更新

　県は６日、県内で過去最多を更新する５８４人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県北関連は日向市５４人、延岡市４１人、門川町４人、高千穂町と五ケ瀬町が各３人、日之影町と椎葉村が各１人など県外の１人を含め１０８人。県内の累計感染者は２万８１９０人になった。

　５日時点の県内の直近１週間の人口１０万人当たりの新規感染者数は過去最多を２日連続で更新し２７７・７人となった。圏域別は日向・東臼杵の４１７・４人など４圏域が過去最多を更新し、延岡・西臼杵は１８８人となった。

　河野知事は同日、「過去最多を大きく更新し、これがピークではなく６００人、７００人と出てもおかしくない厳しい状況にある」と懸念を示した。

　県北以外の市町村別は宮崎市２４７人、都城市１００人、西都市２０人、日南市１６人、国富町と新富町が各１５人、三股町１４人、川南町１１人、小林市１０人、えびの市７人、高原町６人、串間市４人、高鍋町５人、綾町と都農町が各２人。県外は神奈川県、東京都、京都府の各１人。

　年代別は１０歳未満７１人、１０代１０４人、２０代９８人、３０代８８人、４０代１１５人、５０代４６人、６０代２４人、７０代１７人、８０代１４人、９０代７人。７０代以上の高齢者の感染者も増加傾向になりつつある。

　行政検査件数は１０９２件で、医療機関の検査で判明が４２１人。医療機関の検査で判明した数は過去最多で、県は「市中感染がまん延している」とした。既発表の感染者との接触歴ありは２３４人、県外との接点は７人、感染経路調査中が３４３人となった。

　日向市の５４人のうち調査中は３９人で、年代別は１０歳未満３人、１０代５人、２０代９人、３０代５人、４０代１０人、５０代３人、６０代４人、７０代４人、８０代６人、９０代５人。

　延岡市４１人のうち調査中が３２人。年代別は１０歳未満３人、１０代４人、２０代１０人、３０代７人、４０代９人、５０代４人、６０〜９０代がそれぞれ１人ずつ。

　門川町は調査中が４人で２０代、５０代、６０代、７０代１人ずつ。高千穂町は調査中３人で２０代２人、３０代１人。五ケ瀬町は接触歴ありが３人で年代は１０歳未満、２０代、６０代が１人ずつ。椎葉村の１人は３０代で調査中。日之影町は１０代１人で接触歴があった。

　５日時点の県内の入院（２９７床）は５人増の６３人で重症者は１人。病床使用率は２１・２％。そのうち県北は日向入郷（２９床）で１７人、延岡西臼杵（６３床）で１３人が入院。自宅療養は過去最多となる２５６２人、宿泊施設は宮崎市８４人、延岡市３３人、都城市３８人が療養している。入院・療養調整中は７７７人。

◆死亡は１００歳以上の１人

　県は６日、新型コロナに感染し治療中だった基礎疾患のある１００歳以上の高齢者１人が死亡したと発表した。ワクチンは未接種。県内の累計死者は１１９人、第６波以降では７８人となった。

◆県内クラスターは宮崎市で３件

　宮崎市は６日、３件のクラスターを確認したと発表した。事業所で６人、高校の部活動で６人、スポーツ団体で２０、３０代の男性５人の感染が分かった。

◆７日発表、５６０人以上

　県は７日午前、県内の新型コロナウイルスの新たな感染者は５６０人以上になると、発表した。詳細は７日午後、発表する。前週木曜日の３月３１日は３８９人で、前週同じ曜日よりも増加は１２日連続。最多だった６日に次ぐ、過去２番目の新規感染者数となる。