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県新型コロナ対策調整本部−特任医師・佐藤圭創医師に聞く
◆想定超えの速度で拡大
県が「第7波に突入した」との認識を示した新型コロナウイルス感染拡大の現状や見通しについて、県北で感染者の入院調整を担う佐藤圭創医師(県新型コロナ対策調整本部の特任医師)が6日、本紙の取材に応じた。佐藤医師は、1人の感染者から新たに何人へ感染が広がっているかを示す本県の「実効再生産数」が全国で最も高まっているとして、改めて対策を徹底するよう訴えた。
◆増加に転じた3月最終週
佐藤医師は延岡市内の新規感染者数について、まん延防止等重点措置が3月6日に解除されて以降、徐々に減少し、1日当たり10〜20人台の状況が同20日ごろまで続いたものの、最終週から増加に転じたと説明。先週末からは40人前後、今月4日には50人を超え、確実に感染が拡大していると語った。
現在はすでに、オミクロン株による感染が急速に広まった1月末〜2月初めごろと同じ状況まで悪化。2〜3月中旬は高齢者施設や小中学校での感染が多かったが、3月末からは飲食店や大人数での会食を介した感染、県外からのウイルスの持ち込みなど、行動制限解除に伴う感染が想定を超えるスピードで広まっていると指摘した。
本県の実効再生産数は3月30日に再び増加傾向を示す「1・0」を超え、今月4日時点で全国最多を記録。「これから先、県内を含め『1』を超えた都道府県は間違いなく感染者が増加していく。感染スピードからみて、第6波と同じ状況が起こると考えられる」と警告した。
◆若い世代中心に広がる−重い症状、深刻な後遺症も
佐藤医師は延岡市内の感染状況について、高齢者はワクチン接種が進み、入所施設の対策も効いているため「激減している」と評価。一方で、「移動が増えた20〜30代と10代後半が圧倒的に多い」として、今後は若い世代を中心に家庭内感染が急激に広まると懸念した。
その中で、「重い症状や深刻な後遺症を訴える人が増えている」と危惧(きぐ)。従来のオミクロン株から派生した「BA・2(通称ステルスオミクロン)」の影響かどうかは明確ではないが、これまでほとんど所見がなかった20〜40代の感染者がウイルス性肺炎を発症し、小学生にも現れ始めているという。
また、呼吸困難や非常に強い全身のだるさなど、重い症状を訴える感染者が増え、救急要請が急増。20〜30代を中心に感染が広がっていることで、「何が心配かというと、妊婦への感染だ」として、社会的な混乱が起こる可能性も示唆した。
これらを踏まえ、佐藤医師は若い世代に向け、「感染しても大したことないと思わずに、自分が感染したら症状が重くなるかもしれないし、感染させた人がもっと悪くなるかもしれないと考えてもらった方がいい」と念を押した。
◆大人に限らず子どもも
感染後に重い後遺症を訴える人も非常に増加。第5波で主流となったデルタ株までは後遺症が出たとしても、想定されていた肺炎や脱毛、軽い倦怠(けんたい)感、味覚・嗅覚障害が多かったが、現在は「体がきつくてたまらない」ほどの倦怠感が続くケースが最も多く見られるという。
頭の中に霧がかかったような感覚が続く「ブレインフォグ」の症状も急増。大人に限らず、すでに十数人の子どもが佐藤医師の後遺症外来を受診していると明らかにした。
その症状は、▽ご飯を食べている時に箸が止まってしまい食べていることが分からなくなる▽計算をしている途中で何をしているか分からなくなる▽自分が自分でないような感覚に陥る▽抑うつ反応―など、かなり深刻だという。
子どもは感染しても症状が軽いことが多いが、治った後にこうした後遺症が続いて学校に行けないケースも増加。症状がなかったため新型コロナの感染には気付かず後遺症に苦しんでいる患者も増えているといい、「今まで感染したと分かっていない人も含めて注意しないといけない時期に来ている」と指摘する。
◆今週からの増加を予測
佐藤医師は今後の見通しについて、春休みが終わる今週末から約10日間の第3、4週(10〜23日)は新規感染者がかなり多くなり、その後の大型連休も多い状況が続くと予測する。
その上で、「運よくワクチン接種が進めば5月後半から6月前半に収束へと向かうが、それをできるだけ早く達成するにはやはり、ワクチン接種を増やすことが必要になるだろう」と強調した。
◆12歳以下のワクチン「副反応は少ない」
子どもへの感染が広がる中、延岡市は3月から12歳以下のワクチン接種を本格化したが、市医師会によると「思うように進んでいない」という。
接種に抵抗がある子どもや保護者に対し、佐藤医師は「12歳以下には大人のように抗ウイルス薬や点滴などの薬が使えない」と、感染して悪化した場合を懸念。一方で、「大人よりも副反応が非常に少ない。心配された心筋炎はほとんど起こらず、起きたとしても大半は経過観察だけで治っている」と、国内データの分析結果を語った。
また、長引く後遺症の心配や、海外では大人も含めオミクロン株の感染で、川崎病やギラン・バレー症候群など免疫異常による膠原(こうげん)病の発症事例が増えている点を指摘。「ワクチンは接種した方がメリットがあると考える」とし、「いろんな背景因子を考えて、打つかどうかを親子で相談してほしい」と呼び掛けた。