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高千穂峡−ボート乗り場、かさ上げし広く

本紙掲載日:2022-04-20
1面
かさ上げされ、より広くなった高千穂峡の貸しボート乗り場。関係者らがテープカットなどでリニューアルを祝った

旭化成が地域貢献で改修工事

 五ケ瀬川の増水でたびたび浸水していた高千穂町・高千穂峡の貸しボート乗り場が改修され、かさ上げされて広くなった。15日にリニューアルオープンセレモニーがあり、同町の行政、観光関係者らがくす玉を開き、テープカットでリニューアルを喜び、観光客の利便性、満足度向上に期待を寄せた。

 貸しボートを運営する同町観光協会(竹尾通洋会長)によると、2020年度は川の増水によって114日が営業休止になったという。改修工事は、こうした現状を知った旭化成が地域貢献の一環として行った。

 工事は、貸しボートの営業を続けながら昨年11月から今年3月にかけて実施。3段になっている乗り場は高い所で以前より35センチ高くなり、幅は倍の4・4メートルに広がった。屋根は開閉式で取り外しも可能になっている。

 改修により、増水しても貸しボート運行ができる日が増えるほか、乗り場スペースが広がったことで乗客とスタッフの体がぶつかったり乗り場から落ちたりするといった危険性が減少するという。

 甲斐宗之町長は「(営業休止が減り)お客さんが乗る機会が増え、満足度も高まる」。竹尾会長は「お客さんがスムーズに乗り降りができるようになった。たくさんの人に来てもらい、神話の世界に浸ってほしい」と話した。

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