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災害時にコンテナホテル

本紙掲載日:2022-04-22
1面
移動式宿泊施設の運搬の様子(デベロップ提供)
協定書を手にする(左から)岡村社長と読谷山市長(19日、延岡市役所)

延岡市デベロップ社(千葉県)と協定

 延岡市は19日、ホテル事業などを運営している「デベロップ」(千葉県市川市、岡村健史社長)と「災害時における移動式宿泊施設の提供に関する協定」を締結した。災害時に同社のコンテナホテルを移設し、避難所などとして活用する。

 市役所の災害対策本部室で行われた締結式では、読谷山洋司市長と岡村社長が協定書に調印。読谷山市長は「移動式宿泊施設は大変有効で魅力的。逃げ遅れゼロを目指すわがまちにとって、課題解決に向けてまた一歩前進することができた」。岡村社長は「また一つ協定の輪が広がり、喜んでいる。今後、いろんな形でのシミュレーションや情報共有が大事になる」と述べた。

 移動式宿泊施設はコンテナを改装した1台1室の客室で、奥行き約5・7メートル、幅約2・3メートル、高さ約2・9メートル、面積約13平方メートル。平時はビジネスホテルとして運営する客室を、災害などが発生した際は市の要請に応じて各拠点(ホテル)から被災地にトレーラーなどで運搬し、避難所や仮設住宅として活用する。

 同様の協定は延岡が全国で93カ所目、県内では都城市に続いて2カ所目。

 同社によると、現在は全国49拠点に1648室を配備。これまで新型コロナウイルス感染症対策で7回出動している。主なものでは2020年4月、長崎市に停泊中のクルーズ船でクラスター感染が発生した際、栃木や千葉から50室を移設し、医療従事者の待機休憩施設などとして活用された。

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