スマート農業の活用など追加−延岡市

農林水産振興計画−改訂案への意見募集

　延岡市は、市農林水産業振興計画の改訂案をまとめた。スマート農業の活用や持続可能な森林づくり、漁業担い手の育成・確保の推進などを新たに追加。地方創生に取り組む目標や指針の「第２期延岡新時代創生総合戦略」とも連動させた施策の展開を目指す。市民からの意見を計画に反映させるため、市は５月９日まで、改訂案に関する意見を募集している。

　同振興計画は、第６次市長期総合計画（後期基本計画）の農林水産業関係施策について具体的な展開方法を示している。昨年１０月から今年２月にかけて行ったワーキンググループの意見聴取や、今年３月の計画策定会議による審議を経て改訂案をまとめた。計画期間は２０２６年度までの５カ年。

　目標とする将来像を「農林水産業の成長産業化」「延岡の特性を生かした魅力ある農林水産業の実現」とし、施策への視点や部門別基本計画、重点目標、基本施策、具体的施策を体系化した。

　部門別基本計画となる農業振興計画案では、スマート農業の活用など農業所得１０％アップに向けた各施策の推進、担い手の育成・確保、スマート農業導入などを新たに追加。林業振興計画案では、森林管理制度を活用した持続可能な森林づくりの推進、延岡産材の利用促進や安定した供給体制の構築などを追加した。水産業振興計画では、基本施策に「高収益化の推進」「大都市圏や海外に向けた販路開拓」を追加し、漁業担い手の育成・確保の推進、ＩＣＴ（情報通信技術）などの導入支援、「のべおかの魚」のＰＲ強化などを新たに加えた。

　同振興計画案は市公式ホームページで公表しているほか、市役所本庁舎３階の総合農政課、同２階の情報公開センター、同１階の市役所市民スペース、各総合支所、各支所、市立図書館（分館を除く）、各コミュニティセンター、市民協働まちづくりセンター、舞野地区多目的研修センター、市駅前複合施設「エンクロス」で縦覧できる。

　意見提出できるのは、市内に住所や居所がある人、市内に事務所または事業所がある個人・法人・その他団体、市内の事務所や事業所に勤務する人など。

　意見は同振興計画案に対する意見であることを明記し、意見、住所、名前、年齢を記載し、〒８８２―８６８６延岡市東本小路２の１延岡市農林水産部総合農政課まで郵送するか持参。ファクス（延岡２１・６２０４）、電子メール（ｎｏｕｓｅｉ＠ｃｉｔｙ．ｎｏｂｅｏｋａ．ｍｉｙａｚａｋｉ．ｊｐ）でも受け付けている。電話では受け付けない。

　問い合わせは同課（電話延岡２２・７０７３）まで。