命の道、早期整備を

九州中央自動車道建設促進延岡期成会

◆３年ぶり総会−事業計画案承認

　九州中央自動車道建設促進延岡期成会（会長＝吉玉典生・延岡商工会議所会頭）の２０２２年度総会は２６日、延岡市紺屋町のエンシティホテル延岡であり、早期整備に必要な予算の重点配分を求めるなどの事業計画案を承認した。

　九州中央自動車道は、九州の東西軸として本県と熊本県を結ぶ熊本県嘉島ＪＣＴ―延岡ＪＣＴ・ＩＣの計画延長９５キロ。２１年度に同自動車道の一部となる国道２１８号高千穂雲海橋道路（３・３キロ）が事業化したほか、同高千穂日之影道路の日之影深角ＩＣ―平底交差点間（２・３キロ）が開通。今年度は熊本県側の同矢部清和道路（１０・３キロ）が事業化された。

　開通率は３３％。計画延長のうち未事業化区間が約２３キロあり、他地域との交流連携、産業や観光の振興、災害時や救急医療で「命の道」となる必要不可欠な路線として、早期整備が求められている。

　総会は３年ぶりに会員が集まっての会議形式で行われた。吉玉会長は「道路インフラは延岡において重要な要素。国、県、延岡市が一体となって運動を進め、一日も早く実現するよう取り組んでいきたい」と述べた。

　事業計画では、ストック効果の検証のほか、国やＮＥＸＣＯ西日本、関係機関に対する提言活動、地域住民に対する広報啓発活動などを行う。

　総会ではまた、国交省延岡河川国道事務所の麻生宏斉所長による基調講演があり、「管内の道路を取り巻く最近の話題」をテーマに、同自動車道の整備状況などについて語った。

　最後は桑原一太副会長（延岡青年会議所理事長）の「がんばろう」三唱に合わせ、出席者全員が同自動車道、東九州自動車道の建設促進を願って拳を突き上げた。