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延岡こども未来創造機構

本紙掲載日:2022-04-28
1面

人間力育む第4の存在−5月21日に開所式とオープニングイベント

◆学校、地域、家庭で解決できない課題−連携へ新たな取り組み

 延岡市は、一般社団法人として設立された「延岡こども未来創造機構」(代表理事・読谷山洋司市長)の開所式とオープニングイベントが5月21日に行われると発表した。読谷山市長は26日の定例記者会見で「学校、地域、家庭の教育力だけでは解決できない課題がある。第4の存在として機構が連携し、解決していく」と語った。

 同機構は延岡ならではの「人間力」を育むことを目的に、新たな仕組みとして3月に設立。学校、地域、家庭では難しい取り組みを関係団体と連携しながら行う。事務所を同市栄町の空き店舗に構え、常駐の職員2人と、市職員である地域おこし協力隊の2人が主に業務を担う。

 市は2019年度からスタートアップ事業を実施し、延べ千人以上が参加。並行して市内で教育や子育てに関わる職種や団体などの委員による検討委員会を5回開き、機構のあり方などについて検討を重ねてきた。

 設立後は、スタートアップ事業などで取り組んできた、東京学芸大との連携によるSTEAMワークショップ、スポーツ選手らによる「夢の教室」、造形デザインワークショップ、自然体験活動など11事業を計画。さらに、慶應義塾大学と連携し、自分の意見を相手に分かりやすく伝える力を育む論理コミュニケーションを高校生向けに行う。

 読谷山市長は「4年かけて議論を積み重ねながらつくってきた。学校現場とも連携し、いろんな地域の子どもたちに参加のチャンスがあるようにしたい」と話した。

 同機構は開所式後に行うオープニングイベント第1弾「みんなで合体巨大絵をつくろう!ワークショップ」の参加者を募集している。5月15日まで。

 当日は絵の具とクレヨンで一人一人好きな絵を描き、全員が描いた絵をつなぎ合わせて一つの大きな絵として完成させる。時間は午前10時から午後4時まで。参加者を五つの時間帯に分け、各1時間のワークショップを行う。作品は完成後、看板として飾る。

 対象は小学1〜3年生。保護者同伴を勧めている。定員30人で、超える場合は抽選となる。申し込みは二次元コードから。問い合わせは同機構(電話080・2149・6563)まで。

◆STEAM教育=科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術(Art)、数学(Mathematics)の五つの英単語の頭文字を組み合わせた造語。五つの領域を対象に理数教育に創造教育を加えた教育理念を指す。

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