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活動制限の中、堂々の公演

本紙掲載日:2022-05-02
8面
高千穂神社の神楽殿で初めての神楽公演を行った高千穂高神楽保存会

昨年復活、高千穂高神楽保存会が7番奉納

 県立高千穂高校(佐伯浩美校長、264人)の神楽保存会(佐藤秀憲・興梠勇二顧問、興梠史慎会長、9人)は24日、高千穂町の高千穂神社神楽殿で公演し、地元の人たちや観光客ら約120人を前に、国の重要無形民俗文化財に指定されている「高千穂の夜神楽」33番から「八鉢(やつばち)」「手力雄(たぢからお)」「鈿女(うずめ)」「戸取り」など7番を披露した。

 同校の神楽保存会は活動休止中だった昨年、当時2年生だった興梠会長らの要望で復活。9人のうち、神楽の舞い手「奉仕者(ほしゃ)」の経験者は3人のみで、週1回、三田井地区神楽保存会などから指導を受けている。

 活動再開後、初めての公演は新型コロナウイルスの影響で活動が制限される中、日頃の稽古の成果を多くの人たちに見てもらおうと企画した。

 生徒は、しめ縄や「彫(え)り物」と呼ばれる切り絵などが張り巡らされた神楽殿の「神庭(こうにわ)」で約2時間かけて奉納。笛や太鼓の音に合わせた舞に、見物客から温かい拍手が送られていた。

 夜神楽は男性のみで取り仕切るのが慣例だが、同保存会には3人の女子生徒も在籍。公演で神楽2番を舞った2年の税田千公さん(16)は「いろんな方々が見に来てくれて頑張ることができ、楽しかった」と笑顔を見せた。

 地元の夜神楽に連れていかれ、2歳ごろから見よう見まねで夜神楽を始めたという興梠会長(17)は「みんな他の部活動を兼ねながら楽しく活動している。たくさんの方々が来てくれて舞にも力が入った。これからも活動を継続していきたい」と話した。

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