道の駅北川はゆま－改装工事、いよいよ大詰め

本紙掲載日：2022-05-04

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拡張、防災機能の向上も

　施設内スペースの拡張と防災機能の向上を図るため、昨年夏から行われている延岡市北川町の道の駅北川はゆま（脇坂光一駅長）の改装工事が大詰めを迎えている。４月２３、２４日には拡張を完工した駅内レストランのリニューアルイベントを開催。整備が進む施設西側の駐車場（国道１０号沿い）と防災用トイレ、東側の障害者用駐車場もそれぞれ５月末ごろをめどに完成する見通しという。

◆ホールを一新・駅内レストラン

　駅内レストランはホールを一新。総席数は約９０席で、座敷席が３席から５席に増えた。業務の効率化と新型コロナウイルス感染対策を兼ねた対人非接触型の注文システムも導入し、全席に専用タブレットを設置している。

　厨房（ちゅうぼう）では、沖縄県内のホテルなどで腕を振るってきた清水修一さん（５１）が１月から新料理長に就任。和食はじめ仏・中華料理に造詣が深い清水さんは、ジューシーな肉厚ハンバーグをメインにした「和風ハンバーグ定食」を皮切りに、同店一番人気の生シラス丼と二番人気のチキン南蛮を合わせた「はゆまスペシャル定食」、チキン南蛮と冷や汁に近年、県内外で注目を集めるギョーザを添えた「宮崎うめもん定食」、ボリュームたっぷりのヒレカツとカレーが売りの「びっくり豚のビッグヒレカツカレー」など続々と新たなメニューを追加している。

◇会議室は災害時の避難スペースにも

　ホール奥に設けられた会議室は、災害時に避難スペースとして開放される予定。広さは約２８平方メートルで、避難状況によってはホールの一部も活用するという。

　同道の駅には自家発電システムや貯水設備があり、脇坂駅長は「万が一の時の対応もある程度可能になっている」としている。

◇テイクアウトコーナーもさらに充実

　レストランと併せて拡張されたテイクアウトコーナーは、以前の３倍ほどの広さに。月の塩空揚げ、自家製みそ汁、ハンバーガーなどのほか、長距離ドライバーから要望の多いインスタントカップ麺も取り扱っている。

　フライドポテト、プリーツドーナツ、たこ焼き、アメリカンドッグなどのホットスナック類も充実。ドリンク類はオリジナルの「生姜（しょうが）コーヒー」をはじめコーヒー類、マンゴージュースや生バナナジュースなど。

　以前から人気のご当地ソフトクリームは現在、「のべがくプリン」「マンゴー」「日向夏」を販売している。

◇授乳室やドレッサールームも

　現在、工事中の障害者用駐車場近くの男女トイレ、障害者用トイレは昨年秋に改装を終了。すべて洋式に変更し、女性用個室などを増設したほか、授乳室やドレッサールームを新設した。

　隣接スペースには、観光案内所や休憩所も設置している。脇坂駅長は「駐車場工事が終われば、昨年から続く一連の改装が完了となります。リニューアルした北川はゆまで一層楽しい時間を過ごしてもらえれば」と話している。