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会場変更、宮崎市で初の入札会

本紙掲載日:2022-05-06
1面
宮崎市で初めて開かれた高千穂釜炒り茶の入札(6日午前、宮崎市)

高千穂釜炒り茶−例年上回る高値で取り引き

 日本一の生産量を誇るJA高千穂地区の釜炒(い)り茶入札会が6日午前、宮崎市のJA宮崎経済連茶流通センターで開かれた。会場を宮崎市に移して初めての入札会。最高値は1キロ1万1111円(前年8888円)、本茶の平均単価は4036円(同3900円)と例年を大きく上回った。

 茶流通センターは今年3月、宮崎市富吉に完成。高千穂釜炒り茶の入札会はこれまで、高千穂町内で行われていたが、煎茶を主に扱う商社などからの問い合わせもあり、今年から会場を宮崎市に移した。

 初めての入札会には、初参加の6社を含む13社の約20人が出席。経済連の坂下栄次会長が「生産者が元気になる価格を付け、全国の消費者に販売することで、ブランド力向上につながれば」。

 JA高千穂地区の佐藤友則組合長は「冬の寒さの反動でいいお茶ができている。若い生産者も出てきており、高千穂地区に皆さんの力を届けてほしい」とあいさつ。

 来賓の海野俊彦県農産園芸課長は「希少性の高い釜炒り茶。会場の移転で、全国の多くの消費者に届くチャンスが広がれば」と期待した。

 入札会では、茶取り扱い商社の関係者が茶葉をひとつかみずつ手に取って、香りなどを入念に確認していた。

 JA高千穂地区などによると、高千穂釜炒り茶は西臼杵3町の48軒50ヘクタールで生産されており、今年は約69トンの生産を見込む。同センターでは週1、2回の入札を行うという。佐藤組合長は「全国に向けてPRし、認知度が上がることで生産者の活気につながれば」と話していた。

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