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ゲンジボタルを守る

本紙掲載日:2022-05-13
1面
遮光ネットを設置する北川やっちみろ会の会員と門川高校ホタルプロジェクト班の生徒

北川やっちみろ会長井支部と門川高

◆3地区で活動

 県内有数のゲンジボタルの群生地として知られる延岡市北川町で保護活動を続けている北川やっちみろ会長井支部(工藤力男支部長)と門川高校ホタルプロジェクト班(吉田巧顧問)が8日、町内3地区で草刈りや遮光ネットの設置などを行った。

 同支部の保護活動は2009年から取り組み、ホタルが舞い始めるこの時期に毎年行っている。門川高のプロジェクト班は、吉田顧問が同支部のホタル博士育成講座に講師として参加した縁で毎回協力している。

 参加した22人は、観賞で訪れた人が快適に過ごせる環境整備も兼ねて家田、本村、的野の3地区で草刈りを実施。このうち家田地区の長井大橋東側の道沿いには、ガードレールにくくって立てた支柱に遮光ネット(幅2メートル、長さ約40メートル)を取り付けた。

 ネットを取り付けたのは、ホタルが街灯や車のライトなどの照明を嫌うため。吉田顧問によると「人工的な光、特にLEDは繁殖活動に悪影響を及ぼす。その結果、個体数が減少する」という。

 町内ではすでに、ホタルの成虫が確認されており、同班3年の堀部圭吾さん(17)は「ホタルの環境保全のために少しでも役に立つといいなと思いました。もっと増えてくれたら」と願った。

 工藤会長は「15〜20日がピーク。ライトを照らさないよう注意して観賞してほしい」と呼び掛けた。

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