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医療緊急警報−延長29日めど

本紙掲載日:2022-05-13
1面
「医療緊急警報」の延長を発表した河野知事(13日午前、県庁)

県内全域「赤圏域」も継続−知事

 県は13日午前、15日までをめどとしていた県内の「医療緊急警報」を29日までをめどに延長すると発表した。河野知事が定例会見で示した。県内全域の赤(感染急増)圏域指定も継続する。

 県感染症対策課によると、県内では大型連休の影響で13日まで7日連続で、新規感染者数が前週の同じ曜日を上回った。今後も新規感染者の増加が懸念される中、入院患者が増加し、病床使用率が上昇するなど、医療提供体制への負荷が高まる恐れがあるとした。

 県は4月に、オミクロン株の特性などを踏まえ、対応方針を改定。医療の逼迫(ひっぱく)を重視し、病床使用率15%を目安に「医療警報」、25%で「医療緊急警報」、50%で「医療非常事態宣言」と「まん延防止等重点措置」の要請を検討するとしている。

 11日時点の病床使用率は今月2日以来、9日ぶりに2割を超える20・9%になっている。

 「混雑した場所や感染リスクの高い場所への外出・移動の自粛」「会食は一卓4人以下、2時間以内」など、県民への行動要請は変わらない。

 河野知事は「しばらくは拡大傾向が続き、週明けに800〜900人にという警戒はしている。病床使用率は感染拡大から時間をおいて上昇する傾向があり、今は警報を下げる段階にはない。ただし、(29日以前に)前倒しして医療警報に下げられる可能性もあるのでは」と語った。

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