災害時は防災拠点−多目的屋内施設

西階遊泳場跡地に建設

◆設計案への意見を募集−延岡市３１日まで

　延岡市は、西階公園の遊泳場跡地に建設を計画している多目的屋内施設の実施設計案をまとめた。災害対応とスポーツ振興などの機能を兼ね備え、多目的に活用できる施設として今年１０月着工、来年度中の完成を予定している。市は同設計案を公表し、３１日まで市民からの意見を募集している。

　同施設の敷地面積は６８００平方メートル、建築面積は３６１９平方メートル。延べ床面積は３５４７平方メートルで、このうち屋内練習場が３０２５平方メートル（５５メートル四方）。基礎は鉄筋コンクリート造り、建物は鉄骨造り、地上１階建て。最高高さ２２・１４メートル。

　災害時は防災拠点として支援物資などの受け入れ、集積、仕分け、配送などが行われるほか、市民の一時避難場所となる。施設内で大型トラックが救援物資などを積み降ろしできるよう、トラックが出入りするための大型シャッターを設置する。

　平常時は野球、ソフトボール、フットサルなどスポーツの練習、プロスポーツキャンプ・合宿などの誘致、幼稚園・保育園の運動会、地区行事など多目的に利用される。屋内練習場のネットの高さは１０・５メートル。四隅に洗い場を設け、給水や手洗いの場所を確保する。

　同公園東側の５０メートルプールに隣接して整備し、プール利用者と更衣室、トイレ、シャワー室などを兼用できるようにする。施設の周囲には駐車場約１５０台分を整備し、同公園の課題となっている駐車場不足の緩和を図る。

　建設費は概算で９億３０００万円の見込み。資材高騰や物価上昇などで、昨年度策定した基本設計時より１億３２４３万円増加した。国の交付金や有利な起債を活用して整備する予定という。

　実施設計案は市公式ホームページで公表しているほか、保健体育課（市役所本庁舎４階）、情報公開センター（同２階）、市役所市民スペース（同１階）、市教委北方・北浦・北川各分室、各総合支所、各支所、各体育施設などで縦覧できる。市民スペースには完成予想模型を展示している。

　意見には住所、名前、年齢を記入し、保健体育課、市教委各分室、各支所に持参。郵送の場合は、〒８８２―８６８６延岡市東本小路２の１延岡市教育委員会保健体育課まで。

　ファクス（延岡２２・１０６７）、電子メール（ｈｔａｉｉｋｕ＠ｃｉｔｙ．ｎｏｂｅｏｋａ．ｍｉｙａｚａｋｉ．ｊｐ）でも受け付けている。電話や口頭では受け付けていない。