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9月23日に開館−延岡城・内藤記念博物館

本紙掲載日:2022-06-03
1面

名誉館長に内藤家19代当主

 延岡市は3日、同市天神小路に整備中の「延岡城・内藤記念博物館」を9月23日に開館すると発表した。午前10時から式典を行い、午後1時から一般に公開。開館に伴う企画展示として「(仮称)内藤家の名宝展」を開催する。名誉館長に内藤家19代当主の内藤省紀さん(70)=東京在住=が就任する。

 式典では内藤名誉館長のあいさつやテープカットなどで開館を祝い、一般公開開始後の午後2時から、カルチャープラザのべおかで、元明治大学博物館事務長の伊能秀明さんによる記念講演会が開かれる。

 同博物館は美術館機能を備えた郷土の歴史民俗博物館として再整備。本館、和室棟、蔵の三つの建物で構成され、「城下町のべおか」が感じられるゾーンや屋外エレベーター、日本庭園などを備えた。国が国宝や重要文化財の公開に適していると認める「公開承認施設」を目指しており、承認を受けると県北初、県内でも2カ所目の施設となる。

 市は今年度、文化振興と観光施策の連動した取り組みを進めるため、組織を改正。商工観光文化部に歴史文化都市推進課を新設し、博物館内にある同課が開館に向けて企画展示や平常展示の準備を進めている。5月30日には、江戸から明治にかけて回船業などで財を成した延岡の豪商・谷家所蔵の書画55件が同博物館に搬入された。

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