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赤ジソの収穫続く−延岡市方財町

本紙掲載日:2022-06-09
1面
赤ジソの収穫に汗を流す津田さん夫妻

津田さん夫妻、体の続く限り頑張る

 延岡市浜砂の農業津田恒喜さん(71)の畑で、梅干しを漬けるのに欠かせない赤ジソの収穫が続いている。方財町にあるシソ畑約7アールは、恒喜さんが両親から引き継いで約50年。妻礼子さん(72)と2人で早朝から作業に励んでいる。

 梅干しと一緒に漬けると鮮やかな色を出す「赤ちりめんしそ」という品種は、毎年この時期に収穫を迎え、今月下旬ごろまで忙しい日々が続く。今年は適度な雨など天候に恵まれたおかげで成育状況は上々。梅の方も豊作とあって需要が高く、「良いシーズンになりました」と2人で笑顔を見せる。

 収穫した量がまとまると、自宅に持ち帰り選別。300グラムずつ袋詰めにして、JA延岡の「ふるさと市場」に出荷する。固定客があることに加え、梅干し用の需要で一日に3回も商品を搬入することがある。引き合いが強いため、「今年は早めに品切れになるかもしれない」と津田さん。

 浜砂地区では以前、赤ジソ栽培が盛んに行われていたが、現在は津田さん夫妻を含めて2戸の農家が頑張っているのみ。シソのほか、玉ネギや稲作も続けており、「体が続く限りは2人で頑張っていこうと話をしています」と意欲を口にしていた。

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