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スギ丸太生産量−宮崎県、31年連続日本一

本紙掲載日:2022-06-17
1面

一方で再造林率は低下−関係者、継続的支援を

 県は14日、本県における昨年のスギ丸太生産量が前年より19万2千立方メートル増の193万1千立方メートルに上り、1991年から31年連続で日本一になったと発表した。スギ以外も含めた生産量は、前年と同じく北海道に次いで2位となった。

 農林水産省の2021年木材統計に基づいて発表した。統計によると、昨年の全国のスギ丸太生産量は1291万7千立方メートル。このうちの約15%を本県が占め、1960年の統計開始以来最多を記録した。

 県山村・木材振興課によると、本県の同生産量は2003年ごろから増加傾向。最多の主な要因としては、世界的な木材価格の高騰による「ウッドショック」が挙げられるという。

 スギ丸太生産量の2位は109万5千立方メートルの秋田県、3位は92万9千立方メートルの大分県。針葉樹と広葉樹を合わせた総数は本県が204万2千立方メートル、1位の北海道は316万3千立方メートルだった。

 発表を受け、延岡市大武町にある延岡地区森林組合の工藤良長組合長は「現在、再造林率が下がっている。日本一を取り続けるためには、この率を上げなければいけないので、向上させられるよう励みたい」と抱負を述べた。

 併せて、再造林などに取り組むと50〜60年は収入がない状態になること、自己負担が増えると後継者不足が加速する恐れがあることに言及し、「県や市の協力が不可欠」と継続的な支援を求めた。

 河野知事は「木材供給県である本県としては、これまで以上に県産材の需要拡大や安定供給体制の構築、循環型林業の推進に取り組みたい」とコメントした。

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