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ホオズキ、鮮やかに色づく

本紙掲載日:2022-06-25
1面

7月に祭りを開催−美郷町北郷

 美郷町北郷のホオズキ生産農家が7月の初出荷と「宇納間ほおずき祭り」に向けて栽培に精を出している。JA日向ほおずき部会北郷支部(新田康志部会長)は5戸の部会員がハウス26アールでホオズキを栽培。7月の早出し分と盆用の年2回、特産ホオズキとして首都圏などを中心に出荷している。

 北郷長野の廣島宗夫さん(82)は、約20年前からホオズキを栽培。8アールのハウス内は濃い緑の葉と鮮やかな朱色のホオズキが、収穫の時を待っている。2月にハウス内に苗を定植して丁寧に世話をしてきた。

 支柱に沿って伸びた茎からは葉が生い茂り実がなる。黄色い実を付けた状態でホルモン剤を散布して、さらに鮮やかな色になるように促す。出荷を前にした今はしおれた葉を取り除いたり、色の管理をする作業に忙しい。

 「色はこれから出荷までにさらに鮮やかになってくる。急に暑くなってきましたが、水分補給が遅れると葉がしおれてしまうので、水の管理が大切です」と廣島さん。新田部会長によると、「今年も例年並みに品質の良い物が多くなりそう」という。

 北郷のホオズキ栽培は1998年から始まった。実が大きく発色が良いことから、関東などの市場で高く評価されており、同部会では今年も例年並みの約1万5千本を出荷する見込み。

 今年の初回の出荷は7月4日、2回目の出荷はお盆前の8月11日を予定している。初出荷の前日、7月3日には同町宇納間の手づくり屋・北の郷(さと)駐車場で「宇納間ほおずき祭り」が開催される。生産農家が丹精したホオズキが手頃な価格で並ぶことから人気を博しており、町外から大勢の買い物客が訪れる。

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