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23日、大暑

本紙掲載日:2022-07-23
1面
木陰で鳴くアブラゼミ。吹く風にクモの巣も揺れていた(延岡植物園)
夏の太陽をたっぷり浴びる「梅の土用干し」(23日午前、延岡市郊外)

◆セミも大合唱

 23日は二十四節気の一つ「大暑」。一年で最も暑さが厳しい頃とされる。県北地方は、山間部や内陸部で最低気温が20度を下回るなど涼しい朝となった。

 夏らしい青空が広がる中、野山や公園ではセミの大合唱が聞かれている。
延岡植物園では声の大きなアブラゼミやミンミンゼミなどが晴れ間を喜ぶように鳴き競い、初夏の主役だったニイニイゼミの「チーッ」という声をかき消している。

 成虫はひと夏だけの短い命。木の下では、力尽きたセミの羽を巣に運ぶアリの群れも見られた。


◆夏の太陽浴び梅の土用干し

 猛暑が続く県北の民家の庭先では、夏の土用の風物詩である「梅の土用干し」が見られるようになった。

 赤シソで鮮やかな紅色に色付いた梅の塩漬けが、ざるなどに並べられ、甘酸っぱい香りを漂わせながら、夏の太陽の光をたっぷり浴びていた。

 梅の土用干しは、梅干し作りの最終作業。軟らかく美しく仕上げるため、一般的には梅雨明けの天候の良い日を選んで、3日間ほど干すと良いと言われている。

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