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遠隔操作「驚いた」−延岡工高生

本紙掲載日:2022-07-23
8面
遠隔操作で動くバックホウに試乗する生徒

旭建設現場見学会に参加

 日向市の旭建設(黒木繁人社長)はこのほど、椎葉村下福良の砂防堤防工事現場で県立延岡工業高校(山内武幸校長)の土木科2年生を対象に現場見学会を開いた。

 現場は、2020年9月の台風10号の影響で土砂崩れが発生し、山の斜面が崩れ落ちた場所。現在、上部のり面災害復旧工事と砂防堤防工事を行っている。

 この日はまず、現場近くの事務所で工事概要について説明。管理技術者の河野義博土木部長らが、同所では高さ200メートル(のり長250メートル)、約5000立方メートルの土砂が流れ出たことや、無人バックホウを遠隔で操作する県内初の「ICT(情報通信技術)施工」が行われたことなどを伝えた。

 その後、生徒たちは現場へ移動し、遠隔操作で動くバックホウに試乗。操縦席に座りレバーを動かすも全く動かず、施工技術者がコントローラーを用いて操ると、驚いた様子でバックホウの動きに見入っていた。

 井上明丈さん(17)は「無人化されていることは知っていたが、実際に見て驚いた。けがや事故がなくなり、安全に工事ができる技術だと思う」と話した。

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