東九州中央道−早期完成、事業化を

高速道建設促進期成同盟会

◆決議案、全会一致で採択

　高速自動車国道建設促進県期成同盟会（会長・中野一則県議会議長）の総会が２１日、宮崎市のシーガイアコンベンションセンターで開かれた。今年度事業計画案などを承認したほか、東九州自動車道や九州中央自動車道の事業中区間の早期完成、未事業化区間の早期事業化の要望などを盛り込んだ決議案を全会一致で採択した。

　県議会をはじめ、県、市町村、関係機関・団体の代表者らが出席。中野会長は「高速道路の整備は産業活性化や観光交流、県民生活の向上、防災などに極めて重要。必要かつ十分な財源を確保するとともに、高速道路網の早期完成に向け一層の支援と協力を」と求めた。

　議事では、昨年度の事業報告などの後、今年度の事業計画案について協議。地方の道路整備の十分な予算確保・拡大や高速道路の早期整備などを目標とし、政府や国会、西日本高速道路、関係機関などに対して要望活動を行うなど、運動方針を決めた。

　決議は、東九州、九州中央の両自動車道の早期完成のほか、高規格道路のミッシングリンク解消や暫定２車線区間の４車線化に向けた必要な予算・財源の確保、災害に対する脆弱（ぜいじゃく）性の早期解消のための高速道路予算の重点配分など計７項目を採択。早期に国・関係機関に強い意志を伝えることとした。

　また、同日は県鉄道整備促進期成同盟会（会長・河野俊嗣知事）の総会も併せて開催され、今年度の事業計画案を承認したほか、鉄道利用者の安全・安心の確保と鉄道の利便性・快適性などの要望項目を盛り込んだ決議案を採択した。

　今年度の事業計画については、鉄道は公共交通機関として重要な役割を果たすとともに、地域発展の基礎となる社会基盤であるため、維持・充実していく必要があるとし、国・ＪＲ九州への要望や利用促進事業を展開していくことを承認。

　減便などの見直しや利便性に重大な影響を及ぼす事項に関する沿線自治体への早期の情報提供・事前協議の実施や、日豊線の高速化など速達性の向上、駅・車両のバリアフリー化の推進、東九州新幹線の整備計画路線への格上げなど９項目の要望を決議した。