ヘベスの知名度アップへ

日向高生４人、手作りポスター作成−市に寄贈

　日向市が策定した市総合戦略の施策を課題型学習として調査、研究する県立日向高校（吉玉拓校長、４８０人）のフロンティア科３年生４人が、日向地区特産の香酸かんきつ「へべす（平兵衛酢）」の知名度アップを目的とした手作りポスターを作成した。贈呈式がこのほど、市役所であり、４人は十屋幸平市長に活動内容などを報告し、ポスターを市に寄贈した。

　同校の課題型学習は、市が市総合戦略に掲げる施策を基にフロンティア科の生徒がグループに分かれて課題を設定。市や関係機関の担当者から指導を受けたり、現地視察やアンケート調査などを通して、１年時から研究を進める。４人はへべす班として特産品のへべすを調査、研究してきた。

　市役所を訪れたのは、へべす班の新庄哲弥さん、河野優さん、青木陽望さん、松浦潤哉さんで、十屋市長に活動内容を説明。最初にへべすの特徴、魅力などを調べた後、へべす農家と市職員に聞き取り調査を行い「へべすの認知度不足」「生産者の高齢化」の二つの課題を発見したと話した。

　続いて、課題解決に向けた取り組みを紹介した。認知度アップに、活動内容、へべすを使った料理などをツイッターで発信。さらに、認知度を上げることがへべす農家の増加にもつながると考え、いつまでも形として残るポスター作成に挑戦したと報告した。

　今回のポスターは、「食べる幸せを食卓へ」とキャッチコピーが大きく書かれた作品と、へべすの成分、効能などが盛り込まれた作品の２種類。いずれも４人が試行錯誤しながら完成させた。

　十屋市長は「ポスターを活用して、ＰＲや生産拡大につなげたい」と感謝。４人は「多くの人に見てもらえるように作った。へべすのイベントなど、さまざまな場面で使ってほしい」と期待を込めた。