きれいな松山川守りたい
本紙掲載日：2022-07-28
8面
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河川アダプト制度で除草活動−延岡地区建設業協会
延岡地区建設業協会（木村健一会長、７２社）は１５日、「県企業協働河川アダプト制度」の活動として、延岡市の松山町―古川町を流れる松山川の除草ボランティアに取り組んだ。
同制度では、県と協定を結んだ賛同企業が、堤防や道路などの公共空間を自らの養子（アダプト）と見なし、責任と愛情を持って環境美化活動を継続。同協会は２０１７年にアダプト団体に登録して年２回のボランティア活動を実施している。
この日は協会加盟の４５社と協会事務局から約７０人が参加。下流から上流に向けて約１キロ区間にわたり、左岸に生い茂る雑草を刈り払い機で丁寧に刈り取った後を、建設重機などを使って回収した。
特に、下流部は足場の悪い急斜面の谷になっており、参加者は背丈ほどまでに伸びた大量の雑草に体を埋めるようにして黙々と作業。時折、雨に降られながらも持ち前の技量とチームワークを発揮し、半日かけてすっきりとした景観を取り戻した。
松山川には、環境省が絶滅危惧�粁爐忙慊蠅靴討い襯潺淵潺瓮瀬�など希少な動植物が生息。市街地での生態系を崩さない延岡地区建設業協会の河川改修工事は、五ケ瀬川河川整備学識者懇談会から高く評価されており、同協会は「愛情を込めて安全に活動し、きれいな松山川を守っていきたい」としている。