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こども落語全国大会−3年ぶりに元気な笑い

本紙掲載日:2022-08-02
1面
3年ぶりに開かれた第12回こども落語全国大会
県代表から唯一、決勝大会に進んだひむか亭りゅうさん
落ちが付くたび、観客から大きな拍手が送られた

初出場で決勝−県代表のりゅうさん、来年も

 子ども落語家の日本一を決める第12回こども落語全国大会が7月30、31日、3年ぶりに日向市の市文化交流センターで開かれた。全国から県代表5人を含む30人が出場し、大人顔負けの語りやしぐさで元気に笑いを取った。主催は同大会実行委員会(黒木繁人本部長、那須久司実行委員長)。

 小学生の部と中学生・高校生の部があり、決勝大会には、ひむか亭りゅう(小辨野龍二)さん=日向市立大王谷学園初等部5年=ら予選大会を突破した8人が出場し、火花を散らした。

 審査の結果、小学生の部の最優秀賞は笑遊亭松丸(大地一成)さん=神奈川県、小学5年=、中学生・高校生の部の最優秀賞は勇気出し亭うな晴(中部晴陽)さん=和歌山県、高校3年=に決まった。

 小学2年生から出場し、今回最後の挑戦となったうな晴さんは、世話好きで口やかましい家主を描いた演目「小言幸兵衛」を軽快に披露し、観客を引き込んだ。

 初めて取った最優秀賞に「ほんまにうれしい」と笑顔。「感謝の気持ちで高座に上がった。この大会でたくさんの仲間と出会えた。今回3年ぶりにみんなと再会でき、(顔を思い浮べて)泣きそう」と感極まった。

 初出場ながら県代表から唯一、決勝大会に進んだりゅうさんは「今まで楽しければいいやと思ってやってきたけど、決勝大会はひと味違った。悔しい。来年は緩いところをガチッとコンクリートで固めて臨みたい」と表情を引き締めた。

 プロ落語家の桂歌春さん(同市出身、同大会会長)、桂文太さんと一緒に決勝大会を審査した日向文化振興事業団の田崎登保理事長は、長引くコロナ禍やロシアによるウクライナ侵攻を踏まえ「この大会には『落語が地球を救うかもしれない』という副題が付いている。皆さんの落語を聞き、今まさに求められている気がした」と講評した。

 なお今回出場した県代表5人は、同17日に門川町の町総合文化会館で開かれた県予選で決まった。

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