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大切な山林を後世へ−宮銀私募債活用

本紙掲載日:2022-08-06
8面
五ケ瀬町役場で行われたWithに関わる寄付贈呈式。左から坂本支店長、中矢社長、小迫町長

中矢林業が町に寄付−五ケ瀬

 山林の間伐や素材生産事業などを手掛ける五ケ瀬町三ケ所の中矢林業(中矢信一社長)はこのほど、宮崎銀行(杉田浩二頭取)が発行する「みやぎんCSR型私募債(愛称・With)」を活用し、同町に金銭寄付を行った。同サービスによる寄付は町内で初めて。

 贈呈式は町役場であり、中矢社長、小迫幸弘町長、同行の坂本浩之高千穂支店長らが出席。中矢社長が「お世話になった町への恩返し。今後は町の大切な資産である山林を後世に残すべく一層努力する」と話し、小迫町長に目録を手渡した。

 小迫町長は「寄付はもちろんだが、寄付を通してまちづくりに参加していただくという思いが本当にありがたい。中矢林業さんの思いが町民の皆さまに伝わるような使い方を検討させていただく」と謝辞を述べた。

 その後、坂本支店長が中矢社長へ記念の盾を贈呈。坂本支店長は「中矢林業さんの仕事はCSR(企業の社会的責任)に直結する業務だと思っている。中矢社長の『ふるさとに寄付したい』という思いに協力できてうれしい」と話した。

 Withは、私募債(適債水準を満たす優良企業に発行する社債)発行時に一部優遇した手数料を金品とし、発行企業が希望する団体へ寄付するサービスで、無担保・無保証人による長期固定金利の資金を調達できるといった利点がある。

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