ハーブを特産品に−日之影町
本紙掲載日：2022-08-11
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道の駅「青雲橋」で勉強会
◆町内の農園と県農試技師が講師
育てやすく多様に楽しめるハーブを特産品にしようと、日之影町七折にある道の駅「青雲橋」（工藤鉄平駅長）はこのほど、館内で第１回日之影ハーブ勉強会を開いた。町内に住む児童から７０代までの１８人が参加し、ハーブに関する知識や活用法などを学んだ。
町内でホーリーバジルを専門に栽培するシャンティ農園の�眦腸輊�代表（５１）と県総合農業試験場薬草・地域作物センターの堤省一朗主任（５４）、濱尾達也技師（３２）が講師となり、ハーブティーの試飲や実物を使った講義などを行った。
�眦賃緝修藁浩茲離ぅ鵐匹能于颪辰燭箸いΕ曄璽蝓璽丱献襪量ノ呂鯒�弁。免疫系やストレス緩和などに無数の効能があるとされることから「不老不死の霊薬」と呼ばれることや、獣害がなく育てやすい点などを強調した。
リップクリームや化粧水、シロップなど幅広い用途にも触れ「とても体に良いものなので、ぜひ日之影町の皆さんと力を合わせて取り組みたい」と展望。農園で製造している「ホーリーバジルティー」を振る舞った。
続けて、堤主任と濱尾技師が、持参したラベンダーやレモングラスなど約１０種類のハーブを使って講義し、参加者たちはホーリーバジルティーを飲みながら耳を傾けた。
堤主任は、ラテン語で草木を意味するハーブの語源や芳香、料理用、園芸・観賞用、薬用などの役割を紹介。野菜や花と一緒に植えることで、防虫や生育促進といった作用をもたらす「コンパニオンプランツ」としての活用法などを伝えた。
濱尾技師は、ミント類のバジル▽カモミール▽ローズマリー▽レモングラスの栽培方法について、最適な環境や植え付け時期、収穫期などを解説。品種ごとに異なる留意事項や水やりの管理、雑草対策などもアドバイスした。
プランターでハーブを栽培しているという坂本望美さん（４２）＝同町七折＝は「作付けを増やしたいと思っているので参考になった。ただ楽しむだけでなく、うまく活用できるように勉強を続けたい」と感想。
工藤駅長（４２）は「高齢化で野菜農家が減る中、育てやすいハーブを特産に据えることで地域活性化につながればと考えている。将来的にはバジルソースやハーブティーづくりなどにも展開していければ」と話した。
今後も勉強会や地元ハーブ農家への視察研修などを検討しているという。