全国で最も低い物価水準−２０２１年分結果

宮崎県、総合９６・２−４年連続

◆費目別４７位、保健医療９６・０、教育娯楽９２・６

　県は、小売物価統計調査（構造編）の２０２１年分結果を発表した。全国の物価水準を１００とした消費者物価地域差指数の総合で本県は９６・２となり、４年続けて全国で最も低かった。調査を開始した１３年以降では計７回目になる。最高は東京都の１０４・５。

　同調査は地域別、店舗の形態別などの物価を明らかにすることを目的とし、地域別価格差調査、店舗形態別価格調査、銘柄別価格調査の三つの調査の種別を設け、１３年１月から実施。集計結果は、総務省から公表された結果を、本県について取りまとめた。

　１０大費目別の物価水準をみると−、住居９０・８（２２位）▽教養娯楽９２・６（４７位）▽教育９４・２（２２位）▽諸雑費９４・６（４４位）▽食料９５・６（４６位）▽保健医療９６・０（４７位）▽被服・履物９６・８（４０位）▽家具・家事用品９８・７（２８位タイ）▽交通・通信９９・０（３３位タイ）−の９費目で全国平均を下回った。

　一方、全国平均を上回っているのは光熱・水道１０２・１（２６位）。

　また、都市別の物価水準をみると、都道府県庁所在市と政令指定都市の計５２都市のうち、宮崎市は９６・９で、前橋市の９６・５に次いで奈良市と共に全国で２番目に物価水準が低くなっている。

　これまでの調査で、本県の物価水準は調査開始の１３年（９６・１）から１４年（９５・９）、１５年（９６・４）と３年連続で全国最低。また、１８年（９６・０）から１９年（同）、２０年（９５・９）も３年続けて全国で最も低い物価水準となっていた。