児童数、過去最少の５万８６５０人−県まとめ速報値

小学校２３３校、前年より９８９人減−２２年度学校基本調査

◆中学校１３３校、３年連続で増−高校５１校、１２年連続減少

　県は２４日、２０２２年度学校基本調査の速報値（５月１日現在）を取りまとめ、発表した。県内の状況は小学校の児童数が過去最少を更新したほか、中学校の生徒数は３年連続で増加、高校の生徒数は１２年連続で減少するなどしている。

　調査は統計法に基づく基幹統計調査で、学校教育行政に必要な学校の基本的事項を明らかにするため実施。本県の調査対象は県内の国・公・私立の幼稚園、小学校、中学校、高校などで、国立学校や大学などは文部科学省が直接調査する。

　県統計調査課によると、小学校（２３３校）の児童数は５万８６５０人で前年度に比べ９８９人減、５年前の２０１７年度より２６３０人減少。１９８４年度以降減少を続け、２０１８年度には増加に転じたが、翌年度から再び減少し、過去最少となった。

　全児童のうち特別支援学級の児童数は２４２２人（前年度比１６８人増）で５年前に比べ５６・０％増、複式学級の児童数は１０４０人（同４９人増）で同８・８％増えている。

　中学校（１３３校）の生徒数は３万７０９人で前年度比１４７人増、５年前より１３０人減。１９８８年度から減少傾向で２０１９年度に過去最少（２万９９０５人）となったが、翌年度から増加に転じている。

　全生徒のうち特別支援学級の生徒数は９１９（同６６人増）で５年前に比べ４２・３％増、複式学級の生徒数は４５人（同１３人減）で同９・８％増。

　義務教育学校（３校）の児童生徒数は１９３人で前年度比１４人増。このうち特別支援学級の生徒数は１０人（同１人減）、複式学級の生徒数は４１人（同２７人増）。

　全日制と定時制を合わせた高校（５１校）の生徒数は２万８２２２人（専攻科含め２万８６０６人）で、前年度比２１９人減（同２５０人減）、５年前より２９６４人減（同３１１０人減）。１９９１年度以降減少する中で、２０１０年度に増加に転じたが、翌年度から再び減少している。

　学科別では普通科１万２４９８人（全生徒数比４４・３％）、工業科４０７７人（同１４・４％）、商業科３６６９人（同１３・０％）など。３科で全体の７１・７％を占める。

　中等教育学校（１校）は前期課程の生徒数が１１３人で前年度比５人減、後期課程の生徒数が１０６人で同４人減。

　特別支援学校（１３校）の在学者数は１４０３人で前年度比１６人減、５年前より１７人増。障害種類別にみると、知的障害６３１人（４５％）、知的障害と肢体不自由３６１人（２５・７％）などとなっている。