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シギ類の渡り始まる

本紙掲載日:2022-08-30
1面

河口や海岸次々と飛来

 朝夕に秋の気配を感じる中、渡りのシーズンを迎えたシギの仲間が県北の河口や海岸に次々と飛来している。

 延岡市の沖田川河口にはくちばしが反ったソリハシシギ十数羽が降り立ち、干潟でゴカイやカニなどの餌を探している。

 県内では春と秋に見られる旅鳥。全長23センチでムクドリより少し小さい。ピッピッピッと高い声で鳴いて飛び回ったり、満潮時には岩場で羽を休めたりしている。

 河口には2羽のキョウジョシギも飛来していた。羽は白黒と赤褐色のまだら模様。その美しさを京都の女性の着物に例えたのが由来とされる。全長22センチの旅鳥。ややずんぐりした体に濃いオレンジ色の足がよく目立つ。

 沖田川が注ぐ長浜海岸では、数羽のチュウシャクシギが餌をついばむ様子も見られた。全長約40センチで下に曲がった長いくちばしが特徴。県内では旅鳥に分類され、数十羽の群れになることもある。

 このほか、波打ち際にはミユビシギやトウネンなどが飛来し、寄せては返す波に合わせてちょこちょこと走り回っていた。

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