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スポーツパーク整備へ−延岡市

本紙掲載日:2022-08-31
1面
活発に意見が交わされた「第1回延岡市スポーツパーク整備検討委員会」

検討委員会が初会合−どんな競技、安全確保は

◆スケボー、3on3、BMX…

 年齢を問わず多くの市民が楽しめるスポーツパークの整備を目指す延岡市は26日、「第1回延岡市スポーツパーク整備検討委員会」を市役所災害対策本部室で開いた。出席した検討委員12人が意見を交換し、スポーツパークの役割や在り方などについて考えた。

 市は、昨年開催された東京五輪で正式種目に採用されたスケートボード(スケボー)やスポーツクライミングをはじめ、3人制バスケ「3on3」、自転車競技「BMX」など、ストリートスポーツの競技人口が全国で増加していること、市内で安全に行える場がなく施設を求める声が上がっていることから、整備を検討している。

 検討委員は、住民や保護者ら関係団体の代表者、有識者、ストリートスポーツ関連団体の代表者、高校生、一般公募者15人による構成。

 この日は、ストリートスポーツや市内の現状について市の担当者が紹介し、施設整備が必要か▽どんな場所にできたらいいか▽プレーできるスポーツの種類や数▽魅力ある施設にするためには▽整備に対する懸案事項―などについて今後検討していくことを確認した。

 説明後には活発な意見が交わされた。長年、スケボーを続けているという委員は「怖い、柄が悪い、ごみを捨てるなど悪いイメージを持たれている実感があるが、人一倍気を付け、ごみ拾いなどを続けてきた」と振り返った。いまだに学校から「スケボーはしないで」と求められるなど、良くないイメージが根強いと指摘した。

 BMXに取り組んできた委員は「競技人口が少なく、やっていても辞める人が多い」として、小さな子どもが間近で競技を見られる環境にすることで、競技人口が増えることを望んだ。スケボーを続けるために県外に移り住んだことのある委員は「地元でできる環境があれば県外に出て行く必要はない」と強調。年齢に関係なく交流できる良さなど挙げ、改めて整備を求めた。

 有識者、地域の代表者らからは、「規制された中でなく、自由にできるよう市民に理解を求める必要があるのでは」「造るからには全国大会の開催が目指せる施設を」などの意見が上がった。草が生え放題になっている公園が複数あることを指摘した委員は、公園の有効活用を提案した。

 一方で、スケボー中の子どもの飛び出しを心配する声があることや、騒音を警察に通報する現状があることを紹介した委員は、「安全面を心配している。マナーを普及させる意味でいろんなイベントを開き、住民の理解につなげて」と求めた。

 読谷山洋司市長は「市がやる必要があると強く思ったし、早く造りたいと思った」と話し、「一緒になって素晴らしいパーク、延岡市をつくりましょう」と呼び掛けた。

 委員は来月、宮崎市と都城市にある3カ所の施設を視察し、10月に2回の検討委員会を開いて整備方針案を固めていく予定。

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