「わが母校ザ・ヒストリー物語」

延岡市内８高校・漫画で紹介

◆各同窓会が連携し企画・作画は椎屋さん

　延岡市内にある高校の歴史を漫画で紹介する「わが母校ザ・ヒストリー物語」を出版するための刊行会が、このほど発足した。各高校同窓会の相互理解を深め、母校の発展を願って延岡西高校同窓会が発案。昨年秋から市内７校の同窓会に呼び掛けて調整してきた。今年１０月中をめどに完成を目指し、出来上がった本は各高同窓会などを通じて希望者に販売する。

　参加するのは、延岡、延岡星雲（延岡東）、延岡工業、延岡商業、延岡学園、聖心ウルスラ、延岡青朋、延岡西の各同窓会。

　作画は、延岡市出身で夕刊デイリー新聞に漫画とエッセーを毎週土曜日に連載している埼玉県在住の漫画家しいやみつのり（椎屋光則）さん。すでに各校の記念誌やアルバムなどの記録を調べて執筆に当たっている。掲載は１校につき５ページという。

　ほかに、各界で活躍する卒業生の有名人一覧、現在の学校の様子を写した写真、現役高校生や卒業生のメッセージなどの企画が持ち上がっており、それらを調整した上で最終的に内容を決定し１５００冊を発行。１冊１０００円で販売する。

　８月５日に山下町の善正寺で発足式があり、同３０日に第２回の打ち合わせ会を開き、事務局を延岡西高同窓会に置くことなどを決めた。

　意見交換では「有名人・著名人は各校で一律でないので、その他の企画があった方が良いのでは」「制服の移り変わりをイラストで紹介しては」「内容をそれぞれの同窓会でチェックするための時間が必要」「各同窓会で扱う冊子の数はどうする」などの意見が交わされた。

　発起人代表の延岡西高同窓会の野中玄雄会長は刊行の趣旨を「この企画は延岡市内の高校の同窓会会長会の目的である『お互いの母校を理解し合い、各同窓会のさらなる発展を図る』を具体化するもの。なぜ漫画なのかというと、母校の歴史やエピソードは、活字よりも漫画の方が分かりやすい。しかもほのぼのと内容も伝わります」と説明。

　「異なる母校のことを話し合うことは心和むひとときかもしれません。誰でも母校に対しては懐かしさや、ほろ苦さもあると思います。でも、大方の人は母校の思い出を人生のエネルギーの一部にしているのではないでしょうか。家庭や職場などで母校について楽しく語り合う機会になれば何より。もちろん、在校生や教職員の皆さん、そしてふるさとを離れて暮らす同窓生（卒業生）の皆さんにはぜひ読んでいただきたいですね」と期待を込めた。

　「わが母校ザ・ヒストリー物語」に関する問い合わせは延岡西高同窓会事務局の池田さん（電話０９０・８７６３・８６１４、ファクス延岡３４・２７６２）。