物を売る難しさ実感

ジュニアエコノミーカレッジｉｎのべおか

◆販売商品、利益目標を設定

　延岡市内の児童が会社経営や販売の体験を通して、経営や働くことの喜びを知る「ジュニアエコノミーカレッジｉｎのべおか」は４日、延岡市東本小路の市中小企業振興センターであった。主催は延岡商工会議所青年部（延岡ＹＥＧ）。

　７月の第１回では、参加児童が４、５人ずつに分かれ、設立登記を行って株式会社４社をつくり、事業内容や役職を決定。今回は、具体的な商品を決めて販売数や原価、仕入れ予算などを計算し、売価や目標利益額の設定などを行った。

　各社は会議を重ね、株主への配当や税金の支払いを踏まえた上で、いかに自分たちの「お小遣い」となる分の利益を上げるかを話し合った。

　「物を売ることがこんなに難しいとは思わなかった」「友達みんなに声を掛けて買ってもらう？」。電卓をたたきながら頭を抱える子どもたちを見て、周囲で見守っていた保護者が話し合いに参加する姿も見られた。

　会議の結果、株式会社「ＲＩＡＳＵ」はシュシュやコースター、アクセサリースタンドなど、「ＨＡＰＰＹはろうぃん」はハロウィングッズや文房具セットなど、「おかしのくに」はマシュマロやクッキー、駄菓子などのお菓子セット、「ＴＩＮ」はＵＶレジン（アクリルレジン）キーホルダー、琥珀（こはく）糖、各種飲料などを販売することを決めた。

　児童らはその後、事業計画をまとめた「ドリームボード」を携え、延岡ＹＥＧメンバーの前で発表。証券取引所や銀行への説明の場を模した会場で、売り上げ・利益目標や仕入れ予算、接客および宣伝方法なども含めてプレゼンテーションした。

　第３回は１０月３０日に開催予定。延岡駅西口街区ビル１階の「ｗａｉｗａｉＰＬＡＹＬＡＢ（ワイワイプレイラボ）」で、午前１１時から実際に商品販売を行う。