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県内外から138人高校生も作業

本紙掲載日:2022-09-24
1面

ボランティア被災地支援−延岡市社協が呼び掛け

◆今後も250人が必要

 3連休初日のきのう、延岡市社会福祉協議会が設置した延岡市災害ボランティアセンターには、県内外から138人が訪れ、被災住宅の片付け作業に汗を流した。24日以降も住宅61件分、約250人の人手が必要。協力を呼び掛けている。

 きのうは、本所と北方支所に朝から多くのボランティアが訪れた。前日に市内の高校や大学などに要請したこともあり、学生の姿も見られた。

 このうち三須町では、延岡高の生徒らが一般ボランティアと作業。浸水した住宅から家財を運び出したり、臨時の災害ごみ置き場に運ばれてくる物を分別して並べたり、協力し作業した。

 誘い合って参加した志田京華さん、塩谷萌姫さん、田原和さん(いずれも18)は、被災状況に「衝撃が大きかった。大変さはあるが、地域の人からの感謝の言葉がとてもうれしい」と話した。

 九州保健福祉大は22日にメールで参加を呼び掛け。3連休で延べ21人の学生が参加を申し出た。きのうは学生5人と職員3人が、富美山町の住宅で作業に当たった。

 「何か自分にもできないかと考えていた」という黒木裕子さん(23)は、90代夫婦が住む家の畳を運び出した。「水を含み、何枚分かと思うほどの重さだった。避難もできず、水が来るのをただただ見ていたと話され、涙を流して喜んでくださった。やって良かったです」と話した。

 床上80センチ以上が浸水した家では、衣装ケースいっぱいに水がたまったまま。大重夢翔さん(18)は「被災の状況は報道でしか見てなかったが現実は悲惨」と感想。家主の女性は、今もホテルで寝泊まりしており、「どうしようかと思っていた。本当に助かります」と感謝していた。

 問い合わせはセンター本所(電話延岡32・6555)、同北方支所(電話延岡47・3294)。

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