夕刊デイリー新聞社は、本紙に掲載された写真の提供サービス(有料)をしています。
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写真は本紙記者がデジタルカメラで撮影したもので、新聞紙上では白黒でも提供写真はカラープリントです。
写真のサイズと料金は次の通りです。
▽L サイズ 1枚 300円
▽LL サイズ 1枚 500円
▽A4 サイズ 1枚 1,200円
(A4サイズはラミネート加工もできます。ラミネート加工は500円追加) |
L サイズ
(8.9×12.7センチ) |
1枚 300円 |
LL サイズ
(12.7×17.8センチ) |
1枚 500円 |
A4 サイズ
(21×29.8センチ) |
1枚 1,200円
(ラミネート加工は300円追加) |
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提供できない写真もありますので、まず、本社にお電話をください。
掲載日などをお聞きし写真を確認した上で準備します。
受け渡しは、本社または支社、支局に来社していただくことになります。
写真によっては提供サイズが限られる場合があります。
また、事件、事故、災害、選挙、肖像権に関係する写真や本社に版権のない写真は提供できませんのでご了承ください。
写真は個人的利用に限ります。
印刷物などに用いることはできません。
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本社(電話番号 0982-34・5000、平日は午前9時−午後5時、土曜は午前9時−午後3時)へお願いします。
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新様式に対応−運営の在り方模索
◆のべおか道の駅株式会社、発足5年目−高木亨輔社長に聞く
延岡市内三つの道の駅(北川はゆま、北浦、北方よっちみろ屋)の管理運営を担う「のべおか道の駅株式会社」が発足して丸4年が経過した。かじ取り役の高木亨輔社長は就任以来、毎日朝早くから出社、精力的に3駅を回るなど現場主義を徹底している。会社発足から年目を迎える高木社長に話を聞いた。
◇厳しい状況の中生まれた一体感
――会社発足から4年が過ぎ、元日から5年目に入りました。これまでを振り返ってください。
従業員がそれぞれの立場で役割を果たし、一生懸命頑張ってくれたおかげで、1、2年目と順調に業績を伸ばすことができました。昨年2月まで、売り上げはそれぞれの月で前年比を上回る状況でしたが、新型コロナウイルスの影響で3月以降、落ち込み始め、4月以降は経験したことのない売り上げ減となりました。
どうすればいいか悩みに悩んだ末、「こういう時こそ、基本を大切にする」という思いに至りました。私が掲げる四つの基本原則「クリーンリネス」「フレンドリーサービス」「鮮度品質管理」「品ぞろえ」を改めて徹底することで、厳しい状況ながらも全員が同じ方向を向き、「この難局に立ち向かおう」という一体感が生まれました。
6月から徐々に回復していきましたが、7月末からは県内でも新型コロナが猛威を振るい始め、8月のお盆の時期は普段とはほど遠い状況でした。9月からは持ち直しの傾向が見られ、11月には前年比の9割以上まで回復しました。従業員の中には「仕事は忙しい方が楽しいですね」と言ってくれた人が何人もいました。ただ、12月は全国的な第3波の影響で、振るいませんでした。
――厳しい状況の中でも、9月から11月の盛り返しは見事です。
要因はいろいろありますが、道の駅「北浦」は、レストランで提供した伊勢海老料理が好調でした。道の駅「北方よっちみろ屋」は、次郎柿の売れ行きが良かったですね。生産者の皆さんも例年以上にいい出来栄えだったと話していました。9〜11月については、高千穂方面からの客足も戻ってきた感はありましたね。
――10月中旬からは社長の厳選商品を販売する「逸品フェア」を開催していますね。
逸品フェアは、流通業界で培った経験を生かして、私が厳選した50品を提供しています。各駅の特徴を出し、地元はもちろん、県内の人気の品も選び、バラエティーに富んだ商品構成となっています。老若男女それぞれに喜ばれるよう、バランスも重視しました。
対象商品(広告欄を参照)の購入でシールを進呈し、店頭にある専用の台紙に貼って応募すれば、3駅で利用できる商品券などが当たります。期限は今月31日までです。
――このフェアには、どのような思いが込められているのですか。
フェアを通して利用者の方に「遠方に行かなくても、道の駅に行けば地元はもちろん、県内の名産品がすぐ手に入る」。そんな環境を整え、定着させたいと考えています。「地元で完結できる。近くにワクワクできる場所がある」がコンセプトです。
◇地元の皆さんに喜ばれる施設へ
――地元に焦点を当てた取り組みですね。
これまでは観光客や県外の出張客の利用が多かったのですが、そこだけに依存していてはどうなるか分かりません。今まで以上に、地元の皆さんに喜ばれ、必要とされる「道の駅」をつくっていかなければなりません。そのためにさまざまなことを想定し、しっかりと潮流を見極めていきたいと思います。
例えば、今後のお土産の概念は間違いなく変わっていくと思います。これまでは旅行や出張に出掛けた際、友人、知人に渡す目的で購入する人が多く、常温保存が可能な「お土産用箱菓子」が主流でした。しかし、味の面では常温でない「生もの」が圧倒的に勝ります。
今後、地元の利用者が中心になると想定した場合、お土産は他人への贈答用から、自分用、家族用へと変化していくことが考えられます。そうなると、値段は少々高くてもおいしいものや、生もの、冷蔵のものへとシフトしていくのではないでしょうか。そうした点を考えながら、しっかりと商品の売れ筋を見極め、地元の皆さんにも喜ばれるよう努めていきます。
――珍しい商品を入荷するなど、すでに実践されているようですね。
先日、川南町役場へ出向き、「何か珍しい逸品を紹介してほしい」とお願いしましたら、無農薬でバナナを栽培している生産者を紹介していただきました。
1本600円するバナナですが、試食させてもらうと絶品でした。東京の百貨店などを中心に販売しているそうですが、お願いして道の駅「北川はゆま」で試しに販売させてもらったところ、数量限定ながらすぐに完売しました。
こうした逸品を求められている方もたくさんおられます。他にも県産のアボカド、パパイアも販売しています。今後も多種多様なニーズに応えられるよう県内の逸品を発掘していきたいと思います。
――都会の百貨店の逸品も手に入るとは、地元の人にはうれしいですね。
地元に焦点を当てるというのは、何も利用者に限ったことではありません。地元の生産者さんと共に地域の魅力を発信することも道の駅の使命です。
野菜、果物は市場での仕入れも行いますが、地元の生産者さんと競合する商品は基本的に店頭に並べません。そういうすみ分けをしっかり図り、地元の皆さんにとって便利な品ぞろえを行っていきます。
――今後の意気込みを聞かせてください。
冒頭にも言いましたが、発足以来、従業員の頑張りで着実に業績は伸ばしてきました。昨年は勝負の年だったのですが、コロナという未曾有の事態に襲われました。大きな逆風の中、よくやってくれた従業員、そして来場していただいた皆さんに感謝しかありません。厳しい状況は続いていますが、従業員は毎日一生懸命頑張ってくれています。これは、当社の大きな強みでもあります。
これまで、私が経験してきたすべてを出し切り、集大成という覚悟を持って運営に当たりたいと思います。さらに新しい様式に対応できるよう新しい道の駅の在り方を模索しながら、従業員と一丸となって頑張ります。
【プロフィル】
日向市出身。1946年生まれ。富島高校、香川大学卒業。卒業後は高木商店(現マルイチ)に入社。専務取締役を経て60歳で退社。その後、都城市のスーパーで専務、鹿児島のスーパーで相談役を務め、2016年から道の駅「北浦」を運営する北浦総合産業顧問。17年に「のべおか道の駅株式会社」の代表取締役に就任。延岡市南一ケ岡在住。74歳。