北浦のすごい食材「ひむか本サバ」を知って

本紙掲載日：2021-03-11

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中西さん（右）と髙平新之助さん（中央）が見守る中、つみれ汁作りに挑戦する生徒

魚をさばく様子を見詰める北浦中１年生

久我さんが作るサバサンドの工程を見学

のべおか地活隊－地元の中学生に授業

　地元の食材やその生産者、使う料理人について知ってもらう授業が４日、延岡市立北浦中学校（川島正寛校長、５１人）であった。１、２年生が１時間ずつ授業を受け、地元で生産されるブランド魚「ひむか本サバ」の調理体験や試食を通し、学びを深めた。

　主催は「のべおか地活隊」（鍋田荘一郎隊長、６人）。同市が取り組む「東九州バスク化構想」の補助金を活用し、「延岡にはおいしい食材があることを５年後、１０年後の広告塔になる中学生に知ってほしい」と、昨年１２月の恒富中に続く２校目として実施した。

　このうち１年生は１４人が受講。町内で民宿・食事所「臨港」を営む鍋田さんは、「ひむか本サバは北浦が誇るすごい食材。５年後、１０年後よそに行っても、あの時のサバはおいしかったと言ってもらいたい。かみしめて食べて」とあいさつ。生産者の中西彬裕さん（カネヲト）は、１５歳から養殖業に従事していること、父親が「ひむか本サバ」のブランドを生み出したことを説明し、「始めた当時は全国にもサバの養殖をしている人がおらず、どうすればいいか分からなかった。勉強を重ねているうちに知名度も上がり、全国の業者に負けないくらいの肉質、おいしさになってきた」「料理人がさらにおいしくしてくれる。皆さん堪能してください」と呼び掛けた。

　生徒は三つのグループに分かれ、料理人の髙平新之助さん（髙平屋）、髙平健生さん（丸金）＝ともに同町＝、久我大輔さん（リーコ・タクナ）＝瀬之口町＝が「ひむか本サバ」を使って考案した「つみれ汁」「押しサバずし」「サバサンド」の工程を見学・体験。中西さんがサバを見せながら鮮度を保つために行う「神経締め」について説明する場面もあり、神経締めしたものと、そうでないものを触り、感触の違いを感じていた。

　その後、試食。日髙一咲さん（１年）は「とてもおいしかった。実際にサバを触って、神経締めをしたものと、そうでないものでは硬さが全然違っていてびっくりした。次に食べる時はきょうのことを思い出し、どうやって作られたかを考えて食べたい」と話した。