ビーツドレッシングを発表

本紙掲載日：2021-03-19

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延岡学園高×農業大学校

◆東京オリ・パラおもてなし－大臣賞メニューを商品化

　東京オリンピック・パラリンピック推進本部事務局主催の「ＧＡＰ（農業生産工程管理）食材を使ったおもてなしコンテスト」で大臣賞を受賞した延岡学園高校（柳田光寛校長）と県立農業大学校（德留英裕校長）は１２日、レガシー（継続的な取り組み）として開発中だった「ビーツドレッシング」の完成報告会を延岡市大峡町の同高校で開いた。

　ビーツドレッシングは、大臣賞を受賞した２７種類のメニューの一つ。同高校調理科が、同大学校が育てたＧＡＰ食材を使ったレシピを考案、同大学校に提供して商品化が実現した。

　報告会には、高校から柳田校長と鈴野貴教教諭、調理科の谷本浩二教諭、生徒３人、大学校から德留校長と松葉久美教授、学生３人が出席した。

　德留校長は「延岡学園高校と協力して完成させた商品をオリンピックの選手に提供できればありがたい」とあいさつ。その後、大学校１年の山下諒也さん（１９）が、高校から提供されたレシピの分析結果や商品化までの経緯を報告した。商品化するには、油と水が分離しやすい、低温殺菌が必要などの問題点があると分かった。また、ドレッシングに適したボトルやラベル、味について街頭アンケートを実施。結果を細かく分析し、食べやすいようにさらに改良したと話した。

　試食会も行われ、出席者全員がビーツドレッシングをサラダにかけて味わった。同高校３年生の御手洗心咲さん（１８）は「ビーツの味もあり、食べやすくなっていると思う。ビーツドレッシングはあまり売られていないので、独特な味を味わってくれたらうれしい」と満足そうに話した。

　ドレッシングは現在、高鍋町のママンマルシェで「ビーツの真っ赤なソース」という商品名で販売されている。価格は２００ミリリットル入り５００円（税込み）。

◇ＧＡＰ食材を活用

【ＧＡＰ食材】農業を持続可能なものとするため、食品としても、環境に対しても、働く人に対しても安全であるように生産工程が管理された食材のこと。ＧＡＰはＧｏｏｄＡｇｒｉｃｕｌｔｕｒａｌＰｒａｃｔｉｃｅの頭文字。