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いごかせ会・「元気いっぱいカレンダー」−五ケ瀬

　五ケ瀬町で高齢者の話し相手になるなどのボランティア活動をしている地域福祉グループ「いごかせ会」（佐伯博会長、１４人）は、高齢者らに元気を出してもらおうと「元気いっぱいカレンダー」（４月〜来年３月）を作製した。メンバーが今月中に１人暮らしの高齢者らに届ける。また、町内に住む小中高校の今年度卒業生にも贈った。

　同会は、町の有志が職種を超えて町を活気づけようと２００８年に発足。名前は、町名と地域の言葉「いごかす（動かす）」を掛けたという。

　年に２回、「加勢の日」としてメンバーが小中高生のボランティアと一緒に高齢者宅を訪問。話し相手になったり、清掃を行ったりしている。

　しかし、今年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて２回とも中止になった。そんな中、メンバーの興梠千保美さん（６０）＝鞍岡、五ケ瀬中学校事務職員＝が「カレンダーを作って配れば喜んでもらえるのでは」と発案。同会で話し合い、「みんなで支え合い、元気を分かち合おう」と作製を決めた。

　町内の保育所、小中学校、子育て支援センターなどが協力した。Ａ４サイズ（二つ折り）で、開くと上部に子どもたちの写真や絵、下部に日付。上端の中央に穴が開いており、つり下げることもできるようになっている。

　茶摘み、ヒマワリ、クリスマスの絵や写真など季節を感じるページや「笑顔のワクチンをどうぞ」と鞍岡保育所園児の笑顔が並んだページ、このカレンダーのために五ケ瀬中生が人文字でつくった「虹」などのページがあり、見る人を和ませるカレンダーになっている。

　既にカレンダーを受け取った高齢者からは「みんなを身近に感じる」「居間に飾ります」などと感謝の声があったという。

　興梠さんは「急なお願いにもかかわらず快く写真や絵を寄せてもらった。みんなの思いがここに集まって、カレンダーを実現できてうれしい。一年中飾るものなので、いつでも写真や絵を見てもらえたら」と話している。