県民広報課が発足式

相談や苦情に対応、情報発信−県警

　県警の春の組織改編で警務部内に新たに設置された県民広報課の発足式が２日、県警本部であった。課長以下１２人体制で、新設日は３月１８日付。警察に対する相談や要望などに適切に対応するとともに、より効果的な情報発信などに取り組む。

　同課の黒木真二課長が、「治安上の課題に適切に対処していくため、警察に対する相談・要望などに耳を傾け、犯罪被害者に寄り添い、県民に必要な情報を迅速かつ効果的に発信し、県民の期待と信頼に応える業務を強力に推進する」と申告。

　佐藤隆司本部長は、社会情勢が急速に変化する中、警察への要望が多様化・複雑化している点を挙げ、「県民の意見や情報に耳を傾け警察活動に反映するとともに、県民が必要とする情報は広報媒体を活用し確実に伝わるようにすることが肝要」と述べ、「県民の立場に立った業務を推進してほしい」と激励した。

　同課は、これまで総務課や警務課、監察課など部署ごとに取り扱っていた警察広報や警察安全相談業務、苦情などの意見・要望への対応、情報開示請求対応、被害者支援など、県民向けの窓口業務を集約。これにより、意見・要望への確実で適切な対応、各相談から捜査へのスムーズな移行、より効果的な情報発信などにつながるという。

　黒木課長は「県民の声を聞き、情報を発信し、それを治安の維持に生かしていく職務に責任の重さを感じている。苦情や相談、情報公開などの業務を一元化することで、より県民の声を聞いて反映できる、また効率的に情報を収集して発信できる組織にしたい」と話していた。