県政を前進させたい

副知事に就任−日隈氏

　県副知事に１日、前県教育長の日隈俊郎氏（６２）が就任した。県庁講堂で記者会見し、「知事が進める心豊かな宮崎日本一を実現できるよう、１歩でも２歩でも前進させたい」などと抱負を述べた。任期は４年間。

　日隈氏は宮崎市出身。１９８２年に県庁に入り、福祉保健部長や総合政策部長などを歴任し、２０１９年から県教育長を務めていた。

　副知事就任に当たっては、河野知事から「地元出身の副知事として永山副知事と一緒に、しっかりタッグを組んで今後の県政推進を支えてほしい」と求められた経緯などを述べ、「私なりの経験を生かしてしっかり頑張っていきたい」と意欲。

　当面の課題としては、新型コロナウイルス感染症対策を第一に掲げた。ワクチン接種に関しては「市町村の主体になるが、優先接種の対象になる高齢者には、できるだけ早く接種が進むようにすることが大事だと考えている」とした。

　併せて、同感染症の影響を受ける県内経済への対応も重視。「経済界を見ると非常に厳しい状況に置かれている。雇用関係、若者の就職などにも影響が出てくるのではと心配。そういった対策に取り組むことも当面の大きな課題」と述べた。

　今後の進め方の中での目標などについては、新型コロナウイルス関係が落ち着いてくるようであれば、「本来の課題である人口問題にしっかり取り組んでいきたい。宮崎の経済の問題であったり、暮らしの面などであったり、いろんな支障が課題として残っている」などと述べた。

　「各部に課題や情報を挙げてほしいとお願いした。チーム県庁として全体で協議しながら、横連携も含めて課題解決に取り組んでいければと考えている。県職員の先輩としてリーダーシップをとって調整していきたい。宮崎県は大都市圏に比べて弱いので、職員一丸となって取り組む必要があると考えている」