竹灯籠、約千本が完成−お大師さん
本紙掲載日：2021-04-08
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１７日の参拝者を出迎え−今山大師慶賛会
延岡今山大師祭（１６〜１８日）を前に、今山大師慶賛会（佐藤公昭会長）による竹灯籠作りが同市山下町の今山大師で行われ、今年も約千個の竹灯籠が完成した。１７日の午後５時から８時まで、山頂駐車場から弘法大師銅像に至る参道や境内に設置し、竹灯籠が織りなす幻想的な世界で参拝者を出迎える。
竹灯籠の制作は、約１０年間携わっている同会監事の林泰之さん（８１）、会員の後藤貞美さん（７３）、�盡�正博さん（７３）らが担当し、３月下旬から約３週間をかけて準備してきた。材料の若竹は、今山の敷地内、同市三輪町、高野町の山から切り出した太いモウソウチクを使用。長さや切り口の角度などを正確に計りながら、１本ずつ丁寧に作り上げた。竹の表面をガスバーナーであぶり、染み出る油を布で拭き取ることで竹灯籠を長持ちさせる油抜きも施したという。
竹灯籠は、大きい物が長さ約８０センチ、小さい物が約２０センチ、一番多く作ったのは約５５センチ。８０センチの竹灯籠には、林さんが電動ドリルを使って模様を入れた。毎年、新しいデザインを考えて、より幻想的な演出ができるように設置場所も考慮しながら作るという。
林さんは「参拝者から『きれいだった』『良かった』と言ってもらえるのがやりがい。銅像前の八角堂周辺、筆塚などに作るオブジェなど、境内を散策して楽しんでほしい」と話した。